クレジットカードで審査が甘いものはある?審査に通るコツとは?

職業や収入などの面で自信がない人は、できれば審査無しでクレジットカードを作りたいと思っているのではないでしょうか。
しかし残念ながら、審査無しで発行されるクレジットカードはありません。
とはいえ、比較的作りやすいクレジットカードというものは存在しています。
この記事で説明するのは、「審査が甘い」と言われているクレジットカードについてです。また、審査に不安がある人におすすめのクレジットカードも紹介します。
この記事の目次
必ず審査が通る甘いクレジットカードは無い
「このクレジットカードは審査が甘くても誰でも作れる」という意見をよく目にしますが、実際は申込者の属性をチェックせずに発行されるクレジットカードはありません。
ただし、クレジットカードの審査は、「年収」「職業」「クレヒス」「資産」などのさまざまな要素に点をつけて判断する「スコアリング」でおこなわれています。
そして、どの項目の点数を高めに設定するかは、クレジットカード会社ごとにかなりの差があるのです。
ですから、たとえば年収の得点比重が少ないクレジットカードなら、年収が少ない人にとっては「審査が甘い」クレジットカードだということができます。
自分の利点を高く評価してくれ、自分の弱点に対しては得点比重が少ないクレジットカード会社を探すことができれば、クレジットカード審査に通る可能性が高まりますよ。
クレジットカードの分類ごとに審査の甘さが変わる?
クレジットカードには、さまざまな分類方法がありますが、ここでは「銀行系クレジットカード」「交通系クレジットカード」「信販系クレジットカード」「流通系クレジットカード」「消費者金融系クレジットカード」の5つに分けてみます。
クレジットカードごとの差異を考えずに、分類だけから審査の甘さを判断すると、順番は次の通り。
- 消費者金融系クレジットカード
- 流通系クレジットカード
- 信販系クレジットカード
- 交通系クレジットカード
- 銀行系クレジットカード
もちろん、同じ業界であってもクレジットカード会社ごとに審査の厳しさは変わりますが、大まかな基準を示すと上のようなものとなります。
【1】消費者金融系クレジットカードは、一番審査が甘いと言われていますが、それ以上に審査で重視する要素が他と違い特徴的です。
普通のクレジットカードは、「クレジットヒストリー」を重視するため、延滞履歴などがあると審査通過が非常に厳しくなります。
しかし消費者金融系クレジットカードは、「支払い能力」を重視しているため、他のクレジットカードを作れなかった人でも作れる可能性有り。
とはいえ、「ブラックリスト」にまでなっている場合は、消費者金融系クレジットカードであっても、まず作ることはできません。
【2】流通系クレジットカードとは、「スーパー」「百貨店」「コンビニ」などのクレジットカードです。
日常の買い物での利用を想定して作られたクレジットカードのため、流通系クレジットカードは審査基準が低めで、多くの人が作れるようになっています。
大抵の場合、専業主婦でもクレジットカードを作ることが可能。
【3】信販系クレジットカードは、金融商品を主な業務として扱っている会社のクレジットカードです。
審査難度は普通といったところですが、1つ注意点があります。
信販会社は、クレジットカード会社としての歴史が長いため、過去の利用者情報が豊富。
個人信用情報機関に登録されている情報なら、5年もすれば(自己破産だと最長10年)消えますが、信販会社の「社内ブラックリスト」には、もっと昔の情報でも残っているのが普通です。
そのため、申し込んだクレジットカード会社の系列会社で、なんらかの金融事故を起こしていると、審査で弾かれてしまいます。
【4】交通系クレジットカードは、「JR」や「ANA」といった会社のクレジットカードです。審査は少し厳しめと言われており、専業主婦などでは作るのが難しくなっています。
【5】銀行系クレジットカードは、分類上は一番審査が厳しく、クレジットヒストリーに問題があると、まず審査落ちが濃厚。
ただし、申し込む銀行を「メインバンク」にしていて、長期間の利用実績がある場合は、審査が甘くなるケースもありえます。
ただしこれは、銀行が審査を担当している場合の話です。
信販会社などとの提携カードで、そちらが審査をしているなら、メインバンクだからなどとは関係なく、信販会社の基準で審査されてしまいます。
選んだ国際ブランドで審査が甘かったりするというのは誤解
「American Express」や「Diners Club」は、ステータスカードとして有名です。
そのため、国際ブランドでこれらを選んでしまうと、審査が厳しくなってしまうと思っている人がいるようですが、そんなことはありません。
審査しているのは、あくまで国際ブランドと提携している各クレジットカード会社ですので、重要なのはどの会社のクレジットカードかということのみです。
クレジットカードの審査を通す10のコツ
クレジットカードの審査に落ちてしまったり、審査を不安に思っている人は、次のようなことに気をつけると成功率上昇が期待できますよ。
- カードランクは一番下のものを選ぶ
- 申込み条件が緩いものを選ぶ
- 年会費は安いものほどよい
- キャッシング枠は無しで申し込む
- 申し込み前に信用情報を照会する
- 複数申し込みはしない
- 申込書の項目はすべて埋める
- 固定電話があると有利
- 入会キャンペーンの時期を狙う
- スーパーホワイトは携帯電話分割払いで実績づくりを
【1】審査に少しでも不安があるなら、申し込むカードランクは一番下のものを選ぶのが基本です。
ゴールドカードやプラチナカードなどは、一般カードを作った後にランクアップさせることもできますので、まずは「一般カード」を作ることを心がけましょう。
【2】クレジットカードの申込み条件は、各カードによって異なります。この条件が少ないものほど、審査に通りやすいクレジットカードの可能性が高まりますよ。
たとえば、25歳以上という条件のカードは、18歳以上で作れるカードより審査が厳しい可能性大。
また、正社員しか作れないクレジットカードよりも、アルバイトや専業主婦でも作れるカードの方が狙い目となります。
【3】年会費は安い方が負担が少なくなりますが、審査の面でも年会費が安いカードの方が有利です。
特に「年会費無料」のクレジットカードは、多くの会員を得ようとカード会社が考えているカードですので、年会費有料のものよりも審査が甘い可能性があります。
【4】「キャッシング枠」はあると便利ですが、これを付けてしまうと、審査難度が上がるデメリット有り。キャッシング枠は付けずに申し込みましょう。
【5】個人信用情報機関に延滞や自己破産などの情報が登録されていると、クレジットカード審査に通るのが非常に難しくなります。
カード審査落ちの記録自体も、次の審査でマイナスになりますので、クレジットカードの申し込みをする前に、個人信用情報機関で自分の信用情報を確認してみましょう。
もしもなんらかの金融事故を起こしている場合は、その記録が消えるのを待ってから申し込みをおこなうのが無難です。
【6】クレジットカード審査に受かるかどうか不安のため、複数のクレジットカードに申し込みをする人がいます。
しかしこれは逆効果になりますので、やめましょう。カードに申し込んだという情報自体、クレジットカード会社に知られてしまいます。
手当り次第に申し込みをしていると、「この人はお金に困っているのでは?」とクレジットカード会社に怪しまれて審査落ちになる危険性大です。
すでに複数申し込みをしてしまったという人は、個人信用情報機関の記録が消えるまで、「6カ月」待ってからあらたな申し込みをしましょう。
【7】クレジットカード会社は、申込者の各情報に点数を付けて審査をおこなっています。そのため、審査項目は多いほうが有利。
ですから、任意記入の項目であっても、極力埋めて、スコアアップを狙いましょう。
【8】固定電話があると、申込者の信用がやや上がり、審査で有利になります。固定電話がある人は、携帯電話の番号だけでなく、固定電話の番号も申込用紙に記入しましょう。
【9】クレジットカード会社が大々的に入会キャンペーンをやっている場合、その会社がカード会員をすぐに増やしたいと考えている、ということになります。
普段の時期よりも審査基準が緩くなる可能性が高くなりますので、入会キャンペーンにあわせて申し込むのがおすすめです。
【10】これまでまったくクレジットカードを使ってこなかった、いわゆる「スーパーホワイト」の人は、クレジットカード審査で落とされる危険性が高くなります。
そのため、「携帯電話分割払い」などを使って、支払い実績を作っておくのが良いでしょう。
ですから、同じクレジットヒストリーとして扱われるということではありませんよ。
携帯電話の支払いを毎月きちんとおこなっていれば、クレジットヒストリーと同等とは言えないものの、信用構築には繋がりますよ。
審査が不安な人におすすめのクレジットカード4選
審査に不安がある人におすすめしたいのは、次のようなクレジットカードです。
- Orico Card THE POINT
- ライフカード
- 学生専用ライフカード
- アメックスグリーン
Orico Card THE POINTは申込み条件が緩くポイント還元率も上々
「Orico Card THE POINT」は、信販系クレジットカードです。Orico Card THE POINTの申し込み条件には、「高校生を除く18歳以上」としかありません。
Orico Card THE POINTは、専業主婦や学生でも問題なく申し込めるクレジットカードですので、他と比べて作りやすいカードだと言えます。
Orico Card THE POINTは年会費無料で、ポイント還元率も1.0%ありますし、かなりおすすめのクレジットカードです。

傷害保険
傷害保険
保険
ラウンジ
年会費 | 永年無料 |
---|---|
還元率 | 1.0%~ |
電子マネー | Apple Pay, Google Pay |
ライフカードはポイントが貯めやすいためメインカードに
「ライフカード」も、申込み条件が緩いクレジットカードの1つ。18歳以上で、電話連絡が可能なら申し込み可能です。
そのため、専業主婦やアルバイトの人でも、問題なく申し込みができます。
また、ライフカードには「初年度ポイント1.5倍ボーナス」や、「誕生月ポイント3倍ボーナス」などがあり、ポイントを貯めやすいため、メインカードとしておすすめです。

傷害保険
傷害保険
保険
ラウンジ
年会費 | 無料 |
---|---|
還元率 | 0.5% |
電子マネー | Apple Pay, Google Pay |
学生なら学生専用ライフカードがお得
学生の場合は、ライフカードよりも「学生専用ライフカード」を選んだほうがお得。25歳以下の学生しか申し込みができませんが、学生向けの特典が用意されています。
海外で使った場合に「5.0%」もキャッシュバックされますし、海外旅行傷害保険も付帯。
また、学生専用ライフカードは、サービス対象が学生のため、審査もそれ相応です。学生なら申し込んでみたいクレジットカードだと言えます。

傷害保険
傷害保険
保険
ラウンジ
年会費 | 無料 |
---|---|
還元率 | 0.5% |
電子マネー | Apple Pay, Google Pay |
アメックスグリーンは意外な穴場
アメリカン・エキスプレス・カード(アメックス・グリーン)は、ステータスカードの1つです。
審査も厳しめだと言われていますが、審査基準が他のクレジットカード会社とは異なるため、他のクレジットカードが作れない場合でも、アメックス・グリーンを作れる可能性はあります。
また、American Expressは、カードの限度額をフレキシブルに変化させるため、限度額が10万円といったカードが「温情発行」されることも。

傷害保険
傷害保険
保険
ラウンジ
年会費 | 12,000円(税抜) |
---|---|
還元率 | 1.0%~ |
電子マネー | Apple Pay, Google Pay |
自分の利点を評価してくれるクレジットカードを探そう
誰でも作れる審査が甘いクレジットカード、というものは存在していません。
しかし、クレジットカード会社ごとに審査で重視する部分が異なるため、自分の長所とクレジットカード会社の重視する面が重なれば、審査に通りやすくなります。
どういった系統のカードなのか、そのカードが求めている顧客はどういう人なのか、を考えて自分に合ったクレジットカードに申し込んでみましょう。
でも、クレジットカード会社は審査基準を公開していませんよね。