年会費が必要なクレジットカードは損?年会費で選ぶ際の注意点とは

クレジットカードの年会費は、無料から高額なものまでさまざまです。そうなると、年会費無料のクレジットカードで、出費を抑えたくなるのが人情でしょう。しかし年会費無料のクレジットカードは、本当にお得なのでしょうか?
この記事では、年会費が無料のものと有料のもので、どちらがお得なのかを説明していきます。
また、どうして年会費が必要になるのか、年会費の引き落とし日などについても解説していきます。
年会費が無料のクレジットカードを探している人は、次の記事を読んでみましょう。
この記事の目次
クレジットカードの年会費は付帯されるサービスの対価
クレジットカードを作った場合、毎年クレジットカード会社に「年会費」を払わなければいけません。ただし中には、年会費が無料のクレジットカードも存在します。
さらに、その他諸々の経費に充てられ、カード会社の利益にもなります。
でもそれだったら、お金を取るのは最初の年と、カードを更新する年だけでもいいんじゃないですか?毎年会員費を取られるのは納得いかないな。
クレジットカードの年会費は無料がいい?サービス重視なら有料を
クレジットカードを選ぶ時に、年会費は決め手の1つ。しかし必ずしも年会費が安かったり、無料だったりするクレジットカードの方が優れているとは限りません。
年会費有料のものと年会費無料のものの特徴を、簡単にまとめてみました。
年会費有料 | 年会費無料 | |
---|---|---|
ポイント還元率 | 高い | 低い |
保険 | 充実 | 少ない |
優待特典 | 充実 | 少ない |
ステータス | 高い | 低い |
また、付帯される特典が目当てで、年会費の高いクレジットカードを選ぶ人もいるんですよ。
クレジットカードの特典について、次の記事で詳しく説明しています。
クレジットカードの年会費は有料のほうがポイント還元率が高い
年会費が高いクレジットカードの方が、ポイント還元率が高い場合も多いです。
同じクレジットカード会社のカードでも、年会費が一番安い一般カードより、ゴールドカードやプラチナカードの方が還元率が高いことがあります。
還元率が2%違うということは、年間で108,000円以上買い物をすれば、年会費のもとが取れてしまうということです。
このように、クレジットカードの利用額が大きい場合は、年会費が高くても還元率が高いものを利用したほうが得になります。
年会費が高いクレジットカードのほうが保険が充実している
年会費無料のクレジットカードでは、「旅行保険」がついていないか、海外旅行の場合だけだったり、利用条件が厳しかったりするのが普通です。
年会費が高いクレジットカードの場合、高額な旅行保険がついているのが一般的です。
また、年会費が高いクレジットカードは、「ショッピング保険」がついています。買った物が盗まれたり破損した場合に補償してくれたり、返品保証をしてくれたり、といったサービスが受けられます。
年会費の高いクレジットカードには上質な優待特典がついてくる
年会費が高いクレジットカードは、「空港ラウンジ利用権」や「コンシェルジュサービス」、ホテルやレストランの割引などの優待特典がついています。
こうしたサービスを年に何回も利用する人なら、すぐに年会費分程度の費用は回収できるでしょう。
ステータス性重視なら年会費のかかるクレジットカードがおすすめ
年会費無料のクレジットカードよりも、年会費有料のクレジットカードの方がステータス性は高くなります。
American ExpressやDiners Clubなどの年会費が高めのクレジットカードを持っていれば、人の目を気にする必要はなくなります。
年会費無料のクレジットカードの注意点4つを紹介
年会費が無料のとされているクレジットカードを作る場合、次のようなことに注意してください。
- 年会費は「初年度」のみ無料
- 年会費は「条件付き」で無料
- 規約変更で無料が有料になる場合もある
それでは、それぞれ見ていきましょう。
初年度だけ無料のクレジットカードは2年目以降は年会費がかかる
初年度だけ無料というクレジットカードがあります。こうしたクレジットカードは、2年目以降は年会費を取られてしまいます。
広告で年会費が「永年無料」と書かれていない場合、初年度だけ無料の可能性が高いので、無料という言葉に惑わされずにしっかりと情報を確認しましょう。
クレジットカードの年会費を無料にするためには条件があることも
年会費無料と大きく書いてあっても、実は一定の条件を満たさなければ無料にならないクレジットカードがあります。
よくあるのが、1年間で〇〇円以上の利用をした場合に無料というものです。他に、特定のサービスを利用している場合にのみ、年会費が無料になるケースもあります。
リボ払いにするとその分手数料がかかってしまい、かえってお金がかかってしまう事態になりかねません。
リボ払いの危険性は次の記事で説明しています。
クレジットカードの年会費は規約変更などで無料から有料になることもある
クレジットカード会社の規約が変わり、年会費が無料から有料に変わることもありえます。
規約変更以外に、学生向けや若者向けのクレジットカードも、無料から有料に変わるものがあります。たとえば学生のうちは年会費無料だけど、大学を卒業したら有料のクレジットカードに切り替わる場合があるのです。
クレジットカードの年会費の引き落とし日はカードごとに異なる
年会費の引き落とし日がいつなのかは、クレジットカードごとに異なります。いくつかのクレジットカード会社について、引き落とし日をまとめてみました。
クレジットカード会社 | 引き落とし日 |
---|---|
JCB | 有効期限月の3ヶ月後の10日 |
American Express | 有効期限月の翌月 |
Diners Club | 入会月の翌月10日(入会日が1~20日の場合)、入会月の翌々月10日(入会日が21~末日の場合) |
三井住友カード | 入会月の翌月(入会日が1~15日の場合)、入会月の翌々月(入会日が16~末日の場合) |
楽天カード | 入会月の翌々月27日 |
セゾンカード | 入会月の翌々月4日 |
このように多くのクレジットカード会社では、入会した翌月~翌々月が年会費の引き落とし日となっています。
対象期間にクレジットカードを解約するとその年の年会費はかかる
実はクレジットカードを解約した場合でも、年会費がかかってしまうケースがあります。それは、年会費の「対象期間」に入った後に解約をした時です。
年会費の「引き落とし日」後では無いことに注意してください。
クレジットカードを解約する時は、早めに準備をしていきたいですね。
クレジットカードの年会費を未払いにすると強制解約になることも
銀行口座にお金を入れ忘れた等、年会費を払わなかった場合でも、クレジットカード会社から通知が来た後に年会費を支払えば問題ありません、それですむのが普通です。
ただし、「強制解約」や「遅延損害金徴収」などの措置を取るクレジットカード会社も存在しています。
次の記事では強制解約の怖さを説明しています。注意点などを把握しておきましょう。
年会費有料のクレジットカードにもメリットはある
高品質のサービスやポイント還元率などを考えると、年会費有料のクレジットカードの方がお得な事も珍しくありません。
目先の利益だけでなく、トータルでどちらが得か検討する必要があるでしょう。
また、年会費の支払いは、クレジットカード契約日の1~2カヶ月後ほどが一般的です。年会費の未払いがあると、強制解約されるケースもありますので気をつけましょう。
無料のところもあるんだから、どこのクレジットカードもタダにしてくれればいいのに。