分割払いのメリット・デメリットとは?賢く利用するコツを教えます

クレジットカードの利用総額や家計の状況によっては、一括払いで支払うのが難しいことがありますよね。
そんなときは「分割払い」を利用しようと考える人もいるのではないでしょうか。
分割払いはクレジットカード利用者なら誰でも利用できる支払い方法です。
ですが、分割払いの仕組みについて理解しずに選んでしまうと、損をすることがあります。
3回以上の分割払いを選ぶと、手数料が発生するためです。
ここでは、分割払いとは何なのか、分割払い可能な回数や手数料など、分割払いに関するさまざまな疑問について詳しく紹介していきます。
この記事の目次
分割払いに関する疑問に答えます!手数料は必要?支払回数は選べる?
クレジットカードで支払いをするときは、対応してくれた店員さんから「お支払回数は?」と聞かれることがほとんどです。
分割払いの仕組みについてよく知らず、一括払いを選択している人も多いのではないでしょうか。
「分割払いは手数料がかかる」「いろいろと面倒な手続きがありそう」などと、勝手なイメージを抱いてしまって、あえて使わない人もいるでしょう。
分割払いを利用する前に、分割払いの仕組みについてきちんと理解しておくことが大切です。
分割払いの意味とメリット・デメリットとは
分割払いとは読んで字のごとく、支払を分けて行うことを意味します。
たとえば、30万円の品物やサービスをクレジットカードで購入したときに、毎月10万円ずつ3回に分けて支払うことができます。
分割払いを選ぶと、以下のようなメリットがあります。
- 毎月の負担を軽減
- クレジットカードの利用総額によっては、指定された日に全ての額を払うのが厳しいことがあるでしょう。
そんなとき、支払を分割できれば家計も苦しくなく、無理なく支払い計画を立てられますね。
- あとから分割も選べる
- お店では一括払いを選択したものの、その後も出費が続き、後になってから分割払いを選べばよかったと後悔することがあるでしょう。
分割払いは後から選ぶこともできるのです。ただし、あとから分割を希望する場合は、利用条件がありますのでカード会社に確認する必要があります。
あとから分割については、次の記事をご覧ください。
- 2回払いだと手数料がかからない
- 分割払いを選ぶと自動的に手数料が発生すると思っている方もいますが、必ずしもそうとは限りません。
それは、分割でも2回払いを選択した場合、手数料がかからないことがほとんどだからです。
2回に分けて支払えば負担を軽減できるという方の場合、手数料負担もなく家計も助かりお得です。
ただし、2回払いを希望するときは、支払い時に2回払いにしたいことを伝える必要があることを覚えておきましょう。
クレジットカードの分割払いを利用するデメリットについても、覚えておきましょう。
分割払いのデメリットは、次のとおりです。
- 分割払いにの利用可能額は一括払いの枠とは別
- クレジットカードを作るときに、ショッピングで利用できる利用限度額は決まっていますよね。
ショッピング上限額=分割払い上限額ではありません。分割払いの上限額は、割賦枠と呼ばれる上限枠が設けられています。
割賦枠とは、分割払い・リボ払いなどの利用額の上限のことです。
分割払いの支払いが済んでいない限り、クレジットカードのショッピング利用額は支払残債を引いた金額が上限になります。
残額が残っている限り、使用できるショッピング利用額も減ってしまうことをよく覚えておきましょう。場合によっては、突然クレジットカードが使えなくなることがありますよ
分割払いを利用するときの注意点とは?特に手数料に注意
便利なクレジットカードの分割払いですが、気軽に使ってしまうと後になって後悔することがあります。分割払いを利用するときに注意したいポイントを、押さえておきましょう。
- 分割払いの手数料に注意
- クレジットカードで分割払いを選択した場合、3回以上に分けて支払うときは手数料が発生することを覚えておきましょう。
支払回数が増えるとそれだけ金利も多く支払うことになります。
家計の負担を軽減するために分割払いを選んだとしても、場合によっては金利の支払いが重くのしかかることがあるので注意が必要です。
- 分割払いはお店によって使用できないことも
- クレジットカードを使えるお店なら、全て分割払いを選択できるとは限りません。
お店によっては、クレジットカード利用時の支払い回数を「一括」のみと決めています。
そのため、分割払いにしたくても受けてもらえないのです。特に、スーパーやコンビニといった支払額が比較的少額で済むようなお店の場合、分割払いできないところが多いようです。
しかし、その場では一括払いにできなかったとしても、あとから分割払いを選ぶことができるのです。
クレジットカード会社によっては、「あとから分割」というサービスが利用できます。このサービスを利用できるクレジットカードなら、どのお店でも分割払いが利用できますね。
- 分割払いは好きな回数を指定することができない
- 分割払いを選んだときに、支払回数を自分で指定できると思っている方が少なくありません。
支払回数についてはクレジットカード会社が定めている回数に従うことになります。支払回数の定めも、クレジットカード会社によって異なるのでカード会社に確認してみましょう。
参考までに、3回から24回の間で細かく回数を設定してある会社がほとんどです。
- 気になる分割払いの手数料とは
- 分割払いの支払いが3回以上になるとき、手数料が発生します。その金利についてはクレジットカード会社ごとに決められています。
しかし、カード会社によって金利負担が大きく変わることはなく、実際のところ、ほとんど同じだと言えます。
手数料が気になるときは、クレジットカード会社のウェブサイトなどから確認できると思うので、金利の負担を計算してから分割払いの回数を決めるとよいでしょう。
支払い回数 | 3回 | 5回 | 6回 | 10回 |
---|---|---|---|---|
支払い期間 | 3カ月 | 5カ月 | 6カ月 | 10カ月 |
金利 | 12.00 | 13.25 | 13.75 | 14.25 |
100円当たりの分割払い手数料 | 2.01 | 3.35 | 4.02 | 6.70 |
支払い回数 | 3 | 5 | 6 | 10 | 12 | 15 |
---|---|---|---|---|---|---|
金利 | 12.25 | 13.50 | 13.75 | 14.50 | 14.75 | 15.0 |
100円当たりの分割払い手数料 | 2.04 | 3.40 | 4.08 | 6.80 | 8.16 | 10.20 |
支払い回数 | 3 | 5 | 6 | 10 | 12 | 15 | 18 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
金利 | 10.05 | 11.13 | 11.43 | 12.04 | 12.19 | 12.31 | 12.38 |
100円当たりの分割払い手数料 | 1.68 | 2.80 | 3.36 | 5.60 | 6.72 | 8.40 | 10.08 |
手数料の負担は、支払総額や回数が増えるほど重くなってきます。金利の重みを考えたら、負担はできるだけ少なくした方がよいですよね。
そこで、おすすめしたいのが繰り上げ返済することです。ボーナスなど、後日まとまってお金が入ることが分かっているときは、繰り上げ返済をしてみましょう。
繰り上げ返済とは住宅ローンなどでも聞く言葉ですが、予定よりも早めに残債を返すことで金利負担を減らせる方法です。
繰り上げ返済をしないまま返済を続けていると、金利も通常通り支払うことになりますが、早く返済することができればその分だけ金利の負担を減らせるのです。
繰り上げ返済によってどれだけ金利負担を減らせるのかについては、クレジットカード会社に連絡をすると教えてもらえますよ。
繰り上げ返済について詳しく知りたい人は、次の記事を読んでみましょう。
分割払いとリボ払いの違いとは?
分割払いとリボ払いを混同している人も多いのでは。
どちらも分けて支払う方法であることに違いありません。
2つの支払いは、毎月支払う「金額」を決めるのか、支払う「回数」を決めるのかという違いがあります。
- 分割払いの特徴
- 分割払いは、利用した金額の支払い「回数」を決める支払い方法。選んだ支払回数によって、毎月の支払額と金利負担が異なります
分割払いは、無理のない範囲で支払回数を設定しないと、月々の負担が大きくなってしまいます。
- リボ払いの特徴
- リボ払いを選んだ場合、毎月支払う「金額」を自分で決めることが可能です。毎月支払い金額が同じなので、利用残高に応じて返済期間が異ります。
リボ払いは利用残高に関係なく、毎月の支払額を均一にできます。
リボ払いの場合は支払額に関係なく一定の金利が上乗せされるます。
リボ払いについては、次の記事で詳しく説明しています。
分割払いを賢く使って無駄な手数料を支払わない方法を伝授!
毎月の支払を軽減してくれる分割払いですが、やり方によっては金利を多く払いすぎることにつながってしまいます。
無駄な金利を払わないようにするためにも、分割払いを賢く使うコツを理解しておきましょう。
- 使うときは2回払いで
- 分割払いを使う必要が出てきたときは、支払回数を2回にしましょう。分割回数が2回までなら手数料がかからないところがほとんどだからです。
また、どうしてもお金の都合で2回以上の支払い回数を設定する必要が出てきたときは、支払回数をできるだけ少なくすることです。支払回数が少ない方が金利の負担が少ないので、できるだけ短期間で支払いを済ませるようにしましょう。
- 分割払いはできる限り使わない
- コツとは少し異なりますが、分割払いを利用する前に本当に分割払いでないと支払えないか考えてみましょう。
ただ単純に毎月の支払を減らしたいという理由で分割払いを選んだ場合、金利の負担が増えてしまって結果的に損してしまうかもしれないからです。
一回払で支払えるのなら、できるだけ分割払いは使わないのがおすすめです。
使い方次第では便利、分割払いを賢く使おう!
確かに金利が発生するといったデメリットもありますが、毎月の支払額を軽減できるというメリットも得られるのです。
気軽に使いすぎてしまうと金利の負担が重くなりますが、上手に利用できれば便利に使えるサービスです。
クレジットカードの分割払いの仕組みを理解して、必要に応じて適切に使ってみましょう。
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