クレジットカードの色はステータス!高級志向なら上を目指そう

ゴールドカードとか、プラチナカードとか、クレジットカードには様々な色の名前で呼ばれるものがあります。いかにも高級そうなこの色は、どういったことを表しているのでしょう。
実は、カード会社共通の統一基準と言う物はありません。おおまかな順番が決まっているだけですが、それらについて見て行きましょう。
この記事の目次
色で示されるクレジットカードのグレードは社内評価
クレジットカード各社は、複数の種類のクレジットカードを発行していることが多いですが、社内でのクレジットカードのランク付けに、こうした色を用いていることが多いようです。
逆に、それぞれの会社が独自の名前を付けている上位グレードのカードについて、一般的にわかりにくいことから色の名前で通称されることもあるようです。
おおむね5色に分類されることが多い現在のカード事情
一般によく用いられるカードの色は以下の通りですが、会社によって呼び方が違いますし、また使われていないグレードも存在します。
下から順に次の通りです。
- シルバーカード(アメックスはグリーンカード)
- ゴールドカード
- チタンカード
- プラチナカード
- ブラックカード
このうち、シルバーカードと言う呼び名は、最近ではほとんど見られません。いわゆる一般カードですので、提携カードなどでカラフルなデザインが施されたりすることが多いせいでしょう。
一例ですが、さすがに「セディナカード・クラシック・ハローキティ」の赤と白を基調にした可愛いカードを、シルバーとは呼びにくいですよね。
また、アメリカンエクスプレス(アメックス)が自社で発行するプロパーカードの一般カードについては、券面が緑色をしていることからグリーンカードと呼ばれることもあります。
ただし、会話の流れなどからクレジットカードの話題だと言うことが明らかになっていない場合は、「アメックスのグリーンカード」と断らないといけません。
普通にグリーンカードと言うと、アメリカの外国人永住権証明書のことを指しますから、話題がかみ合わなくなるかもしれません。
一般カードは別の名前で呼ばれることが多い
また、ダイナースクラブでも、一般グレードのカードは、単に「ダイナースクラブ・カード」と言う名前です。
ただし、この二つはちょっと特殊で、特にダイナースクラブに至っては一般カードがVISAやマスターカードのゴールドカードを超え、チタンカード並だとまで言われています。
アメックスとダイナースクラブのクレジットカードには、一般カードであっても一律の与信枠が設定されず、個人の与信情報を審査して個別に決められます。
また、アメックスでは、あらかじめ現金を預託(デポジット)しておくことで、もともと持っている与信枠にデポジット金額を加えたものを、利用可能枠として設定することもできます。
ポイントを利用する人とか、実績を積みたい人にはいい制度ですね。
例えば0.5%のポイントバック率であったとしても、2000万円の高級車を買ったとしたら、単なる銀行振り込みとでは10万円の差が出ます。
なお、VISAでは一般グレードのカードを「クラシック」、マスターカードでは「スタンダード」、JCBでは「一般カード」と呼んでいます。
こうしたもっともベーシックなカードに対して上級グレードのカードが設定されるわけですが、
基準になるベーシックグレードのカードにも会社ごとに差があるため、上級グレードについても、あくまでそれに対する相対評価と言うことになります。
上級グレードのカードはゴールドカードに始まった
もともと、アメックスが上級グレードのカードとしてゴールドカードをスタートさせました。そして、ダイナースクラブを除くカード各社はそれに追随したわけです。
日本では、アメックスはゴールドカードの方が先にデビューして、あとからその普及版と言う形でグリーンカードがリリースされています。アメックスに高級イメージがあるのは、このことも寄与しているでしょう。
ゴールドカードは身近なものになった
昔は一部のお金持ちのためのカードと言うイメージもありましたが、現在では一般カードを飛ばして直接申し込みもできる、比較的気軽なカードになりました。
それでも、ゴールドカードの場合、一部の廉価版など除いて、1万円以上の年会費を求められますし、会員資格も「安定収入のある成人」であることが求められます。
無職や学生、主婦・主夫でも申し込める一般カードとは一線を画しています。もともと特定の限度額基準がないアメックスとダイナースクラブカードを除けば、ゴールドカードの限度額は一般カードより多くなります。
会社ににもよりますが、一般カードでは10万円~80万円くらいの限度額であるのに対して、ゴールドカードでは100万円~200万円、場合によってはもっと多い限度額が設定されています。
また、ゴールドカードを最初に始めたアメックスの場合、一般カードとゴールドカードの差は、受けられる特典の差でした。それに倣ったほかの会社も、単に限度額だけではなく、受けられるサービスに差をつけています。
なお、ダイナースクラブにはゴールドカードはありません。もともと一般カードが、他のカードのゴールドカード相当以上のサービスを提供しているのです。
ゴールドカードの特典やデメリットについては「お得でおすすめなゴールドカード一覧!」で詳しく解説しています。気になった人はこちらもチェックしてみて下さい。
チタンカードはマスターカードが設定した高級グレード
チタンカードは、マスターカードがゴールドカードのサービスを拡充する形で導入したグレードです。他のカード会社では、もう一つ上位のプラチナカードと、一つ下位のゴールドカードの中間グレードとしてあとから追加したケースもあるようです。
VISAとアメックス、ダイナースクラブではこのグレードのカードを作っていません。JCBでは「JCBゴールド・ザ・プレミア」と言う名前で、インビテーション制のカードを発行しています。
なお、チタンと言うのは金属の名前で、この金属を使ったクレジットカードを発行している会社があります。これもチタンカードと呼ばれますので、混同しないように注意が必要ですね。
それはアメックスで、最高級グレードのセンチュリオンカードです。このカードの2枚目のカードとしてチタン製のカードがあるようです。
また逆の意味で混同しないように気を付けないといけないのは、マスターカードのチタンカードを発行しているラグジュアリーカードです。日本ではアプラスがカード発行を代行しています。
このチタンカードは金属製のものですが、材質はステンレス鋼とカーボンの複合素材です。チタンではありません。
プラチナカードはゴールドカードの上位バージョン
プラチナカードは、ゴールドカードが一般化してきたために、上級グレードの必要性が出てきたために設定されたのではないかと思われます。
プラチナカードと言うものも、アメックスが最初に導入して、各社が追随した形になっています。VISAもマスターカードもJCBもプラチナと言うグレードを持っています。
また、ダイナースクラブもプレミアムカードと言う名前で、プラチナカードかそれ以上のグレードのカードを発行しています。
ダイナースクラブのプレミアムカードと、アメックスのプラチナカードはどちらも年会費13万円と、割合高額になっています。もちろん、それに見合うだけのサービスが附帯します。
ただし、自分にとって利用機会の多いサービスかどうかを見極めてから利用しないともったいないかもしれませんね。どちらもインビテーション制ですので、直接申し込みはできません。
一方、VISA、マスターカード、JCBのプラチナカードですが、JCBのプロパーカードで年会費は25,000円、三井住友VISAで年会費50,000円、オリコマスターカードで年会費20,000円です。
年会費の差は、提供されるサービスの内容によるものでしょう。三井住友マスターカードの場合VISAと同じく年会費50,000円になります。
さらに、利用枠についても各社で差があります。オリコマスターカードでは300万円までとなっていますが、三井住友VISAでは300万円以上です。カード会社によっては1,000万円くらいの上限額を決めているところもあるようです。
実はブラックカードと言う国際ブランドのカードはない
こうした上級グレードのカードをリードするアメックスの最上級カードは、センチュリオンカードと言う名前です。
センチュリオンと言うのは、アメックスカードに描かれている、古代ローマ兵の隊長のことです。
この券面が黒っぽい色をしていることから、ブラックカードと言う俗称が生まれたようですね。このカードはインビテーション制ですので、申し込んで入手できるカードではありません。年会費は税別350,000円、入会金が税別500,000円ととびぬけて高額です。
先に紹介したダイナースクラブのプレミアムカードも、時としてこのブラックカードに分類されることもあります。
VISAにはInfiniteと言う最上級カードがあります。VISAは自社でカードを発行していません。日本でも数社がこのカードに対応しているようですが、詳細が確認できたのはスルガ銀行だけでした。
年会費は税別120,000円で、やはりVISAが提供するかなりゴージャスな特典を得られるようです。
マスターカードにはプラチナカードの上位に「ワールド」「ワールドエリート」と言う2つのグレードが存在します。ほとんどの会社がインビテーション制を取っているので、年会費などはわかりませんが、10万円~20万円くらいのようです。
この2種類は、一応ブラックカードとして扱ってもいいと思われます。
そして、JCBはプラチナカード会員に対するインビテーション制で「ザ・クラス」と言うカードを発行しています。プラチナカードの上位ですからブラックカードと言うことになるものの、年会費は50,000円と、比較的安価になっています。
自分に合ったカードでないと宝の持ち腐れになる
使う人にとって、利用頻度の高いサービスがたくさんある方を選ばないと、絶対額の差だけでカードの値打ちは測れないのです。
そして、上位カードについてはいずれもインビテーション制を取っていますから、下位のカードで利用実績を積む必要があります。
いずれステータスカードが欲しいと思っている人は、最初のカードを申し込む段階で、自分にとって最も適したサービスを行っているカード会社を見つけるようにするのがポイントです。
そして、堅実に利用実績を積めば、将来的にはインビテーション(招待状)が届くことになると思いますよ。
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