デビットカードのメリットとは?デメリットも一緒に紹介します

クレジットコアー度のほうが特典が充実していて、ポイントも貯まりやすいので、クレジットカードがあれば十分ではないかと思う人もいるのではないでしょうか
デビットカードには、クレジットカードにはない魅力があるのです。
また、審査が必要ないのでクレジットカードの審査に落ちたという人にもおすすめです。
この記事では、デビットカードのメリット・デメリットを紹介していきます。
銀行口座と直結したデビットカードは現金主義の日本人向け
世界的に見た場合、日本人はドイツ人と並んで現金主義の人が多いそうです。とは言え、世界中のキャッシュレス化の流れは止められそうにありません。
実際ドイツでもデビットカードの台頭が目立ってきているという情報もあります。それは、デビットカードは事実上現金と同じだからと言えるでしょう。
デビットカードは無審査・高校生でも持てる
デビットカードは J-Debit でも国際ブランドデビットでも原則無審査です。
ですからクレジットカードが作れない人でも作ることができます。
さらに、年齢制限も15歳から16歳以上の範囲で、ゴールドカードなどでは20歳以上となっていることもあります。
支払い金額がすぐ口座残高に反映されるので現金感覚で管理できる
クレジットカードでも利用明細は1件ごとに記録されますが、口座から引き落とされるまでは使った実感が少ないです。プリペイドカードや電子マネーでは使った明細が把握しにくいですね。
家計簿に細かく付ける場合にはレシートと照合しないと明細まではわかりません。葱と牛肉としらたきと卵を買った場合、合計金額が通帳に記載されますが、それぞれの材料の値段までは記録されません。
それでも今日使ったお金と、銀行の残高がリアルタイムで分かるので、使いすぎ防止には十分役に立つでしょう。
デビットカードの引き落としについては、次をご覧ください。
ATMの手数料やポイント還元で節約を助けるデビットカード
国際ブランドデビットカードは利用すると、クレジットカードと同じようにポイントが付きます。ただ、クレジットカードに比べると多くの場合還元率は低めに設定されています。
それでも、口座から直接支払えるサービスを利用するだけで、わずかでもお金が返ってくるのですから損はないですよね。
それに、デビットカードにはもう1つ大きなメリットがあります。それは ATM の営業時間や手数料を気にしないでもいいということです。
J-Debit は発行銀行によって利用できない時間帯もありますが、国際ブランドデビットは 24 時間 365 日利用可能です。
時間が遅くなってコンビニ ATM の有料時間帯になると 200 円以上の手数料が発生します。そんな時に現金を引き出さずデビットカードで支払いを行えば、その手数料の分だけ節約できますね。
口座残高の範囲で利用するデビットカードはクレジットより安心
翌月一括払いにしておけば、クレジットカードの利用に金利が乗ることはありません。ですので、事実上 1~2 か月間の無金利借り入れをしているのと同じことになります。
ですから、本来クレジットカードのほうがお得なのですが、借り入れという感覚を持たないがために支払日になって青くなる人が後を絶ちません。その点デビットカードは原則として預金残高以上に使えないため安心なのです。
デビットカードはクレジットカードの便利さと現金の安全性
2019年2月現在、VISAカードで「VISAのタッチ決済」(コンタクトレスカード)に対応しているのは次のとおりです。
- クレジットカード
・イオンカード
・オリコカード
・JACCS カード - デビットカード
・楽天銀行
・ジャパンネット銀行
・住信 SBI ネット銀行
・GMO 青空ネット銀行
・三井住友銀行
・三菱UFJ銀行
・りそな銀行・りそなグループ
・ゆうちょ銀行
・北國銀行 - プリペイドカード
・アプラス GAICA - モバイル・ウェアラブル端末
・三井住友カード Visa payWave
・Garmin Pay × 三菱UFJ-VISAデビット
このように、明らかに事前決済・即時決済のほうが事後決済のクレジットカードより多く対応しています。つまり、コンビニなどで電子マネーと同じ感覚で使えるようになっていると考えればいいでしょう。
デビットカードはクレジットカードの便利さと現金の安全性
VISA のタッチ決済は 2019 年 2 月現在、コンビニではローソンだけが対応していますが、そのうち多くのコンビニで対応するでしょう。このメリットは、使ったら使っただけ口座からすぐにお金が減ることです。現金と同じ感覚ですね。
クレジットカードやそれに紐つけたペイアプリ、後払い型電子マネーでは使いすぎの心配があります。その両方の欠点を補ってくれるのがデビットカードのメリットなのです。
J-Debitだけにある特殊機能、キャッシュアウト
銀行のキャッシュカードをそのままデビットカードとして使える J-Debit には 2018 年 4 月に「キャッシュアウト」と言う機能が追加されました。
2019 年 2 月現在、対応している加盟店は、八丈島以外ではイオン 62 店舗が全てです。
これは買物の際にレジで申し入れることによって、一定額の現金を引き出せる機能です。引き出せる金額は 30,000 円まで、1,000 円単位です。
- 買い物をした際レジで「 5,000 円キャッシュアウト」のように伝える
- レジ係は買物金額に 5,000 円を追加した金額をデビットカードで処理する
- 5,000 円は現金でお客さんに支払われる
このようになっています。これならデビットカードを使う時に現金も引き出せるので、ATM を探す手間も省けますね。
今のところ J-Debit だけのサービスですが、これが可能になったのは銀行法施行規則の改正によるものですので、いずれは国際ブランドデビットでも使えるようになるかも知れません。実際、海外では一般的なサービスです。
デビットカードのキャッシュアウトについては、次の記事で説明しています。
デビットカードのデメリットと弱点
デビットカードにも弱点がないわけではありません。デメリットと言うほど大きなものではありませんが、うっかりしているとトラブルに見舞われることもありえます。
また、原則無審査で持てるがゆえのデメリットというものも存在していますから見てみましょう。
クレジットヒストリーの蓄積にデビットカードは約立たない
以前にクレジットカードのトラブルを起こして作れなくなっているとか、クレジットカードの上位のものを狙っているとかの理由で、クレジットヒストリーを積みたいと思っている場合に、デビットカードは役に立ちません。
これは指定信用情報機関にデビットカードの利用状況が記録されないからです。
残念ですが、次のような方法で対応して下さい。
- 上位カードを狙っている場合
・下位カードの利用実績を積む - 金融事故からの復活を望む場合
・審査が甘めのクレジットカードを作って利用実績を積む
アメリカには金融事故などでクレジットカードが作れない人のために、保証金を預け入れることでクレジットヒストリーが積める、セキュアード・クレジットカードが発行されますが、日本にはその制度はありません。
デビットカードでも残高のトラブルが起こりうるので自分で管理
デビットカードで残高不足を起こす一番の原因は、ガソリンスタンドでの利用です。ガソリンスタンドの多くでは、リアルタイムで残高が減らないことが多いのです。そうすると次のような事故が起こる可能性があります。
- 口座の残高が 11,000 円残っている
- ガソリンスタンドで 5,000 円分を給油する(残高は減らない)
- 同じ日にレストランで 5,000 円分食事する(残高 6,000 円)
- 同じ日にコンビニで 1,500 円分買い物する(残高 4,500 円)
- 2 日後にガソリンスタンドの請求が来る ⇒ 残高不足
こうしたケースでは、うっかり残高不足になってしまうということは十分考えられますね。
こうなった場合、銀行はすぐに預金者に連絡してきます。書面でも連絡が来ると思いますが、まずは銀行へ届け出ている連絡先電話番号に連絡があるでしょう。
多くの場合、残高不足が発生した段階ですぐにデビットカードは使用停止になっています。すぐに不足分と、使う予定のある金額を口座に入れて下さい。
残高不足が解消したら、すぐに使用停止は解除されると思います。
国際ブランドデビットを持っておこう
デビットカードにもデメリットがないわけではありませんが、メリットに比べると些細な問題だと言えますね。
デビットカードに興味を持ったら、「おすすめのデビットカード7選!デビットカードの選び方も教えます」を読んでみましょう。おすすめのデビットカードを紹介していますよ。