ETCカードの利用状況はアプリで確認可能!他にも便利な機能が搭載

高速道路で「ETCカード」を使うと、「休日割引」「深夜割引」「平日朝夕割引」といったさまざまな割引サービスが適用されます。
こうした割引サービスは、高速料金を安くしてくれるありがたいものですが、曜日や時間によって割引料金が変化するために、実際にかかる費用がわかりにくくなるという難点も。
ETCカードの利用料金を調べるには、「クレジットカードの利用明細票の確認」「ETC利用照会サービスの利用」「ETCアプリの利用」という3つの方法があります。
3つの方法には、それぞれメリットとデメリットがありますが、ETCアプリを使う方法が便利でおすすめ。
ETCアプリを使えば、スマートフォンで簡単にETCカードの利用履歴を確認したり、サービスエリアの情報を取得したりすることが可能。
この記事では、ETCアプリの機能について説明していきます。また、おすすめのETCアプリもご紹介。
この記事の目次
ETCアプリはETCカードの利用履歴の確認以外の機能が搭載!
「ETCアプリ」を使えば、ETCカードの利用履歴を確認することが可能です。また、ETCアプリには、次のような便利な機能があります。
- ETC利用時の割引料金情報
- ルート検索機能
- 渋滞予測・渋滞情報
- サービスエリア・パーキングエリア情報
- 地図機能
ただし、アプリごとにどんな機能がついているかは変わってきますが。
ETCアプリとその他のETCカード利用履歴確認方法を比較!
ETCカードの利用履歴を確認する方法は、次の3つ。
- クレジットカードの利用明細票で確認する
- ETC利用照会サービスを利用する
- ETCアプリを利用する
また、クレジットカードの利用明細票による確認方法は、「紙の明細」と「WEB明細」のどちらを使っているかによって違いがあります。
内容 | クレジットカード(紙の明細) | クレジットカード(WEB明細) | 利用照会サービス | ETCアプリ |
---|---|---|---|---|
リアルタイムでの履歴確認 | 不可 | 可能 | 可能 | 可能 |
利用端末 | 不要 | PC・スマホ | PC | スマホ |
導入の手間 | 無し | 無し | 事前登録が必要 | アプリインストール |
利用の手間 | 無し | 専用サイトログインかアプリ起動 | 専用サイトにログイン | アプリ起動 |
明細確認以外の便利機能 | 無し | 無し | 無し | 有り |
では次に、それぞれの方法のメリットとデメリットを詳しく見ていきましょう。
めったに確認しないならクレジットカードの利用明細票で十分
「クレジットカード」の利用明細票による確認は、導入時も利用時も、よけいな手間がかかりません。
そのため、ETCカードの利用料金を確認する必要がないなら、この方法がもっとも楽です。
ただし、利用明細票による確認では、リアルタイムで利用料金を確認することができませんし、1カ月ごとの情報しか得られません。
WEB明細の場合のメリット・デメリットは、「ETC利用照会サービス」と同じようなものになります。
利用履歴確認以外が不要ならETC利用照会サービスも便利
「ETC利用照会サービス」は、最初に情報登録が必要ですが、以後はサイトにログインすれば簡単にETCカードの利用履歴を閲覧可能です。
ただしETC利用照会サービスは、パソコン用のサービスのため、スマートフォンでの利用は想定されていません。
スマートフォンでもETC利用履歴を確認できる可能性はありますが、基本的にはパソコン専用のサービスだと考えてください。
スマートフォンだけで利用履歴を調べたいなら、素直にETCアプリを導入したほうが無難。
高速道路情報も欲しいならETCアプリが適している
ETCアプリをスマートフォンにインストールすれば、ETCカードの利用履歴を確認できるようになります。
さらにETCアプリには、さまざまな機能もついていて便利。
ETCアプリには目立ったデメリットはありませんが、スマートフォンによけいなアプリはインストールしたくない、という人には向いていません。
ETCカードの利用明細の確認方法については、次の記事で詳しく説明しています。
おすすめのETCアプリ2選
ETCアプリでおすすめなのは、次の2つです。
- ドラなび-高速道路経路料金検索-
- ドラぷら-ETC料金検索と渋滞予報士の渋滞予測!
では、2つのアプリの詳しい機能について、見ていきましょう。
「ドラなび-高速道路経路料金検索-」はアプリが軽くて使いやすい
「ドラなび-高速道路経路料金検索-」は、Android端末用の無料アプリです。
次の手順で、ETC利用履歴の確認が可能。
- ETCカード番号を入力する
- 自動車の車両番号(ナンバープレート)を入力する
- いつからいつまでの情報(31日以内)を出すか入力する
このような手順で、ETCカードの「利用履歴」と「利用料金」が表示されます。
また、ETCカードの利用履歴検索だけでなく、「高速道路のルート検索」も可能です。ルート検索の手順は、次のとおり。
- 出発インターと到着インターを入力する(曖昧でも可)
- 入力情報から出るインター候補から正しいものを選択する
こうすると、出発インターから到着インターまでの、「所要時間」「走行距離」「道路名」「サービスエリア情報」「ETC割引料金」が表示されます。
さらに、渋滞が起こりやすい場合に、過去の渋滞情報が表示されるサービスもあります。
ドラなびは、「アプリ容量」も「動作」も軽めで、使いやすいおすすめアプリです。
「ドラぷら-ETC料金検索と渋滞予報士の渋滞予測!」は機能が豊富
「ドラぷら-ETC料金検索と渋滞予報士の渋滞予測!」は、NEXCO東日本の公式アプリです。利用料金は無料で、iPhone、Android、どちらの端末にも対応しています。
ただし、こちらのアプリはETC利用履歴検索用ではなく、高速道路全般について補助もしてくれます。
ドラぷらの具体的な機能は、次のとおり。
- インター間のルート検索機能
- マイルート
- 渋滞予報士による渋滞予測情報(関東エリアのみ)
- リアルタイム渋滞情報
- サービスエリア・パーキングエリアの情報
- 高速道路の危険箇所の情報通知
- 現在地周辺の地図表示
- お知らせ
- 雪道対策
まずドラぷらは、指定した出発インターと到着インターまでのルートを、「時間順」「距離順」「料金順」に表示してくれます。
この時、日時にもとずいた渋滞予測情報も加味して、最適なルートを提示。
また、「マイルート」に登録してあるルートは、検索で簡単に呼び出せるようになります。
さらに、マイルート区間で「通行止め」や「区間規制」がある場合は、メールでの通知サービスを送ってくれます。
関東エリア限定ですが、10時間先までの「渋滞予測情報」を確認が可能。もちろん、リアルタイムで起きている渋滞も確認できます。
ドラぷらには、他にも「サービスエリア・パーキングエリア」の休憩施設やグルメ情報、お得なキャンペーン情報などがのっています。
また、高速道路の危険箇所に向かう時は、「音声+ッセージ」で事前に通知がきますし、「お知らせ通知」をオンにしておくと、災害情報なども知ることが可能です。
さらに、ドラぷらアプリを起動すると、高速道路に関するさまざまな情報が載った、周辺地図が表示されます。
特に、バックグラウンドでの地図情報受信が問題となってしまいます。
ETCカード利用料金が気になるならETCアプリが有効
高速道路でETCカードを使うと、領収書が発行されないため、自分がいくら使っているか把握するのが難しくなります。
クレジットカードの利用明細票を見れば、いくら使ったのか知ることはできますが、現時点での利用金額を知りたい場合は、「ETC利用照会サービス」か「ETCアプリ」が必要です。
ETCカードの利用履歴だけが知りたいなら、ETC利用照会サービスで大丈夫ですが、その他の高速道路関連サービスが欲しいなら、ETCアプリを使いましょう。
ETCアプリの「ドラなび」はAndroidしか使えないのが残念なところです。