ETC割引を徹底解説!割引料金の種類と高速道路を節約するポイント

車載機を利用していれば、高速道路の料金所で停止することなくスムーズに通行できるETC。いまや高速道路を運転する人にはなくてはならないサービスとなりました。
そんなETCを利用することで高速道路の通行料が安くなる割引サービスがあることをご存知でしょうか?
ETCを利用することで安くなる割引サービスは次の9つ。
- 平日朝夕割引
- 休日割引
- 深夜割引
- ETC2.0割引
- 外環道迂回利用割引
- アクアライン割引
- 関越特別区間(水上~湯沢間)のETC料金
- 大口・多頻度割引
- 障害者割引
これらの他にも、ETCの利用でポイントが貯まるETCマイレージサービスなどもあります。
ETCの割引は、車載機を搭載したうえでETCを利用することが割引の条件であり、割引が重複した場合には、より安くなる料金です。
そんなETCの割引について説明していきます。
この記事の目次
ETCの割引のうち特定の時間や期間の場合に受けられる制度3つ
ETCを利用すると、様々な割引を受けることができます。この見出しでは特定の時間や期間にETCを利用すると受けられる割引について説明します。説明する割引は次の3つ。
- 平日朝夕割引
- 休日割引
- 深夜割引
それぞれについて詳しく説明していきます。
ETC割引その①【平日朝夕割引】平日の朝と夕方がお得に!
平日の朝と夕方の時間に東京や大阪を除く高速道路でETCを利用すると、利用回数に応じて利用料金を無料通行分として還元してくれる割引のこと。通勤などで高速道路をよく使う人が得するサービスです。
朝の6~9時、夕方の17~20時の間に高速道路を通れば、高速道路を利用した回数に応じて利用料金が無料通行分として翌月20日に還元されます。
平日の朝や夕方に高速道路を利用した回数に対する還元率は次のとおり。
利用回数 | 還元率 |
---|---|
5回以上9回以下 | 30% |
10回以上 | 50% |
例えば、新潟県の長岡ICから新潟西ICまでの間を1カ月に10回利用したとします。長岡ICから新潟西ICまでの通常料金は1,570円です。この1,570円のうち780円が1回分の還元額となり、10回利用したため780円×10回=7,800円無料通行分として還元されます。
ただし、平日朝夕割引を利用するには、ETCマイレージサービスへの登録が必須条件です。
あらかじめ登録しておけば、利用金額10円につき1ポイント貯まるサービスのこと。貯まったポイントは、還元額に交換することができます。
ETCマイレージサービスは、登録料も年会費も無料。
ETCを利用する場合は割引を使うにしろ使わないにしろ、ETCマイレージサービスにあらかじめ登録しておくのがおすすめです。
ETC割引その②【休日割引】土日祝日の高速料金がお得に!
土曜日や日曜日、祝日だけでなく、ゴールデンウイークやお盆の際にもETCを利用して高速道路を使った場合に、高速道路の料金が30%引になる制度のこと。ただし、東京や大阪近辺の高速道路は対象外です。
東京や大阪近辺の高速道路は対象外ではあるものの、地方の高速道路で高速道路に乗り東京大阪近辺を通り地方の高速道路で高速から出た場合には、休日割引が適用されます。普通車と二輪車が対象車種となる割引です。
ETC割引その③【深夜割引】深夜の高速料金がお得に!
0時から4時までの夜間に高速道路を通行した場合に、高速道路の料金が30%引になる制度のこと。全ての車種が対象となる割引制度です。
深夜割引の場合は、東京や大阪近辺の高速道路も対象となります。
ただし、京葉道路、第三京浜道路、横浜新道、横浜横須賀道路は対象外です。
ETCの割引のうち特定の道路通行の際に受けられる制度4つ
ETCの割引には、特定の高速道路を通ると受けられる割引制度もあります。それらの割引制度は次のとおり。
割引制度名 | 内容 |
---|---|
外環道迂回利用割引 | ・首都高の都心環状線内の出入り口を発着 ・外環道を1JCTのみ迂回利用 ・ETCを搭載 これら3つの条件を満たした場合に 外環道を迂回利用したとしても 直進した場合と同じ料金にする割引制度のこと |
アクアライン割引 | 東京湾アクアラインの高速料金がETCを利用した場合に 約75%割引になる制度のこと |
関越特別区間(水上~湯沢間)のETC料金 | 2014年4月1日~2024年3月31日限定の割引 関越自動車道の水上IC~湯沢ICの料金が 1km39.36円のところ1km24.6円に割引される制度のこと |
ETC2.0割引 | ETC2.0を利用して 圏央道(茅ヶ崎JCT~海老名JCTと海老名か~木更津JCT)、新湘南バイパス(藤沢~茅ヶ崎JCT)を通った場合に 一般的な高速道路の料金水準程度の料金まで割引される制度のこと |
ETCの割引のうち特定の条件の際に受けられる制度2つ
ETCの割引には、特定の条件を満たした場合のみに受けられる割引もあります。ここで紹介する割引は次の2つ。
割引制度名 | 内容 |
---|---|
大口・多頻度割引 | 大口または多頻度の方対象の割引制度 ETCコーポレートカードの利用が承認された契約者のみ 割引を受けることが可能 |
障害者割引 | 身体障害者手帳や療育手帳を持っている方が 事前に市区町村役場で登録した車に 自ら運転するまたは同乗する場合に 割引率50%以下の割引が受けられる制度のこと |
ETC割引を使うには車載機が必要!他の注意点も知っておこう!
ETC割引を受けるには、車載機が必要不可欠です。
というのも、ETCの割引は無線通行した場合に割引される制度のため。車載機がなければ無線通行ができません。そのため、ETC割引を受けることができないのです。
また、ETC割引を受けるには有効期限が切れていないETCカードを使う必要があります。
ETCを利用する際には、車載機を取り付けたか、ETCカードの有効期限が切れていないか、確かめてみましょう。
ETCの割引には多くの種類の割引があるため、割引が重複することも。ですが、お得な方の料金となるため、利用する側が損をするはありません。安心して利用しましょう。
ETC割引を使いこなし有料道路をよりお得に利用しよう!
ですが、どれもETCの車載機を搭載してなければ、割引をしてもらうことができません。
ETCサービスを利用する際には、車載機を取り付けて利用しましょう。
また、ETCのサービスをよりお得に利用するために、ETCマイレージサービスに登録しておくと、ETCを利用するたびにポイントが貯まっていきます。登録も年会費も無料であるため、ETCを利用する方は登録しておくといいでしょう。
ETC割引は、重複して割引を受けられる場合にはより割引率が高い料金となります。ETCを使いこなし、有料道路をよりお得に利用しましょう。