自営業者がゴールドカードを持つ為に押さえておくべき3つのポイント

クレジットカードの審査の際に不利になることがあると言われる自営業者。当然、より審査の厳しいゴールドカードを持つのは難しいと思うかもしれませんが、そうとは限りません。
自営業者でも、ポイントさえ押さえておけばゴールドカードを作ることができる可能性があります。
今回は、ゴールドカードを作りたいと思っている自営業者の方に向けて、ぜひ押さえてもらいたい3つのポイントをご紹介していきましょう。
この記事の目次
自営業や個人事業主がゴールドカードの審査を通ることは可能
自営業や個人事業主は、クレジットカードの審査に通るのが難しいと聞いたことがある人は多いかもしれません。ですから、一般カードでも難しいのに自営業者がゴールドカードを持つなんて出来ないのでは、と考えるのも自然です。
しかし、自営業者や個人事業主でもゴールドカードを持つことは可能です。
ゴールドカードの審査通過には、信用が必要不可欠です。自営業者や個人事業主でも、信用できると判断してもらえば審査に通ることはできますし、実際自営業者でもゴールドカードを持っている人は少なくありません。
また、最近はゴールドカードでも20代の若者を対象としたもの、学生も対象となっているものなど、様々な種類が登場しています。
どのような条件であれば審査に通る可能性があるかという点だけでなく、どのカードを選ぶかについても、チェックしておきたいですね。
自営業・個人事業主のゴールドカード審査は3つのポイントをチェック
自営業者が審査で不利になると言われるのは、収入が低いから、と考えているかもしれませんが、そうではありません。
収入が多い方が審査で有利になることは事実ですが、どちらかと言えば収入を安定して得られるかどうか、という点が重要視されます。
では、ゴールドカード審査に通るためにぜひ押さえておきたい3つのポイントをご紹介しましょう。
- 営業日数を重ねてから申し込みをする
- クレヒスを積む
- インビテーションを待つ
それぞれのポイントについて詳しく見ていきます。
ポイント①営業日数を重ねてから申し込みをする
自営業者が審査で不利になってしまうのは、収入がサラリーマンや公務員と比較して不安定だと判断されてしまう為です。
ただ、自営業や個人事業主として長年営業してきた実績があれば収入が安定していると判断する材料となります。
審査の際も、自営業者や個人事業主は数年分の確定申告書を提出するなど、独自の基準が設けられている場合があります。
ですから、3年ほどの確定申告書を準備してから、ゴールドカードに申し込みをするように注意しましょう。
②クレヒスを積む
ゴールドカードの審査で重要となるのが、クレヒスです。クレジットカードの一定額の利用実績があり、毎月の支払いがしっかりできていることが確認できれば、審査で有利になります。
このとき、クレヒスが短いと信用度を判断することができません。また、クレジットカードを持っていても、利用実績がなければ支払い・返済能力があるかどうかを確認することはできません。
最低でも1年以上、出来れば数年以上のクレヒスを積んでから申し込むようにしたいところです。
まずは、口座引き落としにしている支払い関係をクレジットカード払いにできるかどうか確認すると良いですね。
ただし、色々なものをクレジットカード払いにしても、口座残高不足などで引き落としが出来ない状況が続けば延滞となってクレヒスに傷がついてしまうおそれがありますので、注意しましょう。
③インビテーションを待つ
クレジットカードをある程度利用していれば、クレジットカード会社からゴールドカードへのインビテーションが届くことがあります。
インビテーションは、クレジットカードの優良顧客に送られるもので、一定の期間・利用実績を持つ人が対象となります。
インビテーションが来る時点で予備審査が終わっているとも言えますので、審査に通りやすいメリットがあります。
ただ、インビテーションを受けるためにも必要となるのが、クレヒスです。ゴールドカードを作るにあたって、クレヒスが重要なポイントになるということは覚えておきたいですね。
インビテーションについては、こちら記事でも詳しく説明しています。
自営業・個人事業主が法人ゴールドカードを持つメリット・デメリット
自営業や個人事業主は、個人向けのゴールドカードではなく法人ゴールドカードを持つという選択肢もあります。
法人ゴールドカードの中にも、最近では自営業者や個人事業主を対象としたものが登場しています。審査基準が申し込み者に合わせて設定されていますので、自営業だからという理由で落とされることはありません。
では、自営業・個人事業主が法人ゴールドカードを持つということには、どのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。
それぞれチェックしてみましょう。
法人ゴールドカードは仕事が便利・快適になるサービスが付帯されている
法人ゴールドカードのメリットとしては、以下の点が挙げられます。
- 私的利用と経費利用の区別がつく
- 経費精算が簡素化できる
- ビジネス特典がついている
法人ゴールドカードを持つ事で、経費は法人ゴールドカードで支払うことで私的利用との区別が明確になります。
また、経費管理がデータ化できることで、確定申告などの手続きが簡素化されるメリットがあります。
更に、法人ゴールドカードには法人カードならではの特典がつくのも魅力です。
- 経理管理ソフトの提供
- エアポート送迎サービス
- 手荷物宅配サービス
- コンサルティングサービス
法人ゴールドカードによって、付帯する特典は異なります。まずは、興味がある法人ゴールドカードの内容について調べてみると良いでしょう。
海外旅行傷害保険や空港ラウンジ利用は出来ると考えて、大丈夫です。
ゴールドカードの保険については、次の記事をご覧ください。
ゴールドカードで利用できる空港ラウンジは、次の記事で詳しく説明しています。
法人ゴールドカードのデメリット
法人ゴールドカードのデメリットとして考えられるのが、以下の点です。
- リボ払いやキャッシング利用ができないカードも多い
- 私的な費用を清算してしまうと面倒
法人ゴールドカードは、一般的なクレジットカードと違いリボ払いやキャッシング利用が出来ないカードも多くあります。
キャッシング利用をしたい、一括払いが厳しいという方には、大きなデメリットとなります。
また、経費として利用するなら便利な法人カードですが、もし私的な利用をしてしまったら後々の手続きが面倒になる可能性があります。
法人カードのゴールドカードについては、こちらの記事でも特集しています。
自営業・個人事業主にオススメのゴールドカード
ゴールドカードが多くある中、自営業者や個人事業主が利用するならどのカードがオススメなのでしょうか。
まず、自営業者や個人事業主が申し込むゴールドカードを選ぶ際には、次の点をチェックしてみましょう。
- 申し込み対象者
- 特典内容
まず、自営業者や個人事業主も申し込めるゴールドカードでなければいけません。特に、法人ゴールドカードの場合は、自営業者・個人事業主のみが利用出来る専用カードがある場合もありますので、要確認です。
また、せっかくゴールドカードを持つのですからその特典内容も確認しておきたいですね。ラウンジサービスや付帯保険、使えるサービスなど、しっかりチェックするようにしましょう。
では、具体的にどのようなゴールドカードがあるのか、今回は5枚をピックアップしてご紹介します。
①三井住友VISAゴールドカード
ゴールドカードとしての知名度が高い三井住友VISAゴールドカードは、年会費と特典のバランスの良いゴールドカードの1つです。
項目 | 内容 |
---|---|
年会費 | 10,000円 *初年度無料 |
入会資格 | 満30歳以上で定収がある |
主な特典 | ・空港ラウンジサービス ・一流旅館・ホテル優待サービス ・旅行傷害保険付帯(家族特約あり) ・医師への24時間無料電話相談 |
年会費は初年度無料ですが、2年目以降もWEB明細書とマイペイすリボコースを選択することで4,000円まで年会費が優遇されるサービスも魅力です。
三井住友VISAゴールドカードについてもっと知りたい方には、こちらの記事がオススメです。
また、20代の方であれば三井住友VISAプライムゴールドカードに申し込むことができます。
プライムゴールドカードは20代専用カードで比較的審査に通りやすいというだけでなく、30歳を迎えて初めての更新日に自動的に三井住友VISAゴールドカードにランクアップするという特徴があるのも魅力です。
プライムゴールドカードも、空港ラウンジサービスやホテル旅館宿泊予約サービスの利用、旅行傷害保険が付帯などの充実したサービスがあります。
次の記事では三井住友VISAプライムゴールドカードについて紹介しているので、参考にしてください。
②楽天プレミアムカード
楽天プレミアムカードの基本情報が、こちらです。
項目 | 内容 |
---|---|
年会費 | 10,800円 *初年度無料 |
入会資格 | 20歳以上で定収がある人 |
主な特典 | ・国内主要ラウンジ利用無料 ・プライオリティ・パス無料 ・旅行傷害保険付帯 ・楽天市場ポイントアップ最大4倍 |
楽天ゴールドカードよりも上位カードとなりますが、申し込み条件は20歳以上で定収があること、と特にハードルが高いわけではありません。
通常はプラチナカードクラスにならないと付帯しないプライオリティパスに無料で登録できるというのも、魅力です。プライオリティパスがあれば、世界1,000か所以上の空港ラウンジが無料で利用可能となります。
楽天プレミアムカードに興味を持った人は、ぜひ次の記事を読んでみましょう。
それでも、やはりプレミアムカードの方が良いのでしょうか。
楽天ビジネスカードを持つ事で経費管理が楽になるだけでなく、多彩な優待サービスが利用できるというメリットがプレミアムカードにはあるのです。
楽天ビジネスカードは、楽天プレミアムカードを持っている人のみが発行できるカードですから、ゴールドカードとビジネスカード両方を手にしたい方はぜひチェックしたいですね。
楽天ビジネスカードについては、こちらの記事でもご紹介しています。
③エポスゴールドカード
エポスゴールドカードは、一般カードからのインビテーションが受けやすいカードとなっています。
年会費無料のエポスカードを利用し、特定の条件を満たせばインビテーションが発行されます。インビテーションを受けてから申し込むと、年会費が永年無料になるというとても嬉しい特典が付いているので要チェックです。
では、基本情報を見てみましょう。
項目 | 内容 |
---|---|
年会費 | 5,000円 *年間50万円以上の利用で翌年以降永年無料 *インビテーションからの申し込みで永年無料 |
入会資格 | 20歳以上で安定した収入がある |
主な特典 | ・海外サポートデスク ・空港ラウンジ無料 ・Visaゴールド国際線クローク優待 ・Visaゴールド空港宅配優待 ・海外旅行傷害保険自動付帯 ・宿泊・レストラン優待サービス |
エポスカードを利用していてゴールドカードへのインビテーションを受けるための条件は、公表されていません。ただ、年間50万円以上の利用が1つの目安になると言われています。
エポスゴールドカードは、インビテーションが受けやすい為に比較的作りやすいカードだと言われています。ゴールドカードが欲しいという方には、オススメです。
インビテーションを受けるには、一般カードであるエポスカードを持っている必要があります。
エポスカードは、次の記事で説明していますよ。
④アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カード
アメックスカードは、世界的に知名度のあるステータスカードの1つです。だからこそ、審査ハードルが高いイメージがある人も多いかもしれません。
しかし、アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カードは、起業1年目からでも申し込めるビジネスカードで、比較的利用しやすくなっているのです。
項目 | 内容 |
---|---|
年会費 | 31,000円 *初年度無料 |
入会資格 | ・20歳以上の個人事業主もしくは法人代表 |
申し込み時の 必要書類 |
・身分証明書 |
主な特典 | ・帝国ホテル東京にビジネス・カード会員専用ラウンジあり ・空港ラウンジサービス ・旅行傷害保険 ・手荷物宅配サービス ・コンシェルジュサービス ・キャンセルプロテクション |
アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カードは、提出書類も身分証明書だけでOKという簡易的な申し込みになります。
多くの特典があり相応の年会費は必要となりますが、比較的個人事業主でも手にしやすいカードとして知られていますので興味がある方はチャレンジしてみても良いかもしれません。
ただ、審査には時間がかかり、カードを手にするまで3週間~1か月程度かかると見ておきましょう。
アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カードの詳細は、次の記事をご覧ください。
⑤EX Gold For Biz S
オリコビジネスカードのEX Gold For Biz Sは、個人事業主専用のビジネスゴールドカードです。ですから、自営業者や個人事業主という条件が不利になることはありません。
項目 | 内容 |
---|---|
年会費 | 2,000円 *初年度無料 |
入会資格 | 個人事業主 |
申し込み時の 必要書類 |
・入会申込書 ・本人確認書類 ・所得証明書 |
主な特典 | ・福利厚生サービス「ベネフィットステーション」 ・融資金利優待 ・国際線手荷物宅配優待 ・Wi-Fiレンタルサービス ・旅行傷害保険 ・財務会計サービス ・空港ラウンジサービス |
年会費がお得なのにも関わらず、ゴールドカードの特徴である空港ラウンジの利用、旅行傷害保険が付帯しているだけでなく、選ぶカードブランドによってはセキュリティサービスやコンシェルジュサービスが利用できるなど充実の特典が魅力です。
「法人向けクレジットカードおすすめ5選!年会費・還元率・保険を比較」では、おすすめの法人カードを紹介しているので、参考にしてください。
自営業者もポイントさえ押さえればゴールドカードを持つ事は可能!
ただし、クレヒスに問題がないことは必須条件となり、クレジットカードのきちんとした利用実績がなければ審査に通ることはできません。
クレジットカードには、ゴールドカードへのインビテーションを受けやすいカードや、持っていれば自動的にゴールドカードにステップアップするカードもあります。
どのカードを持つか、年会費や特典なども含めてしっかりと情報をチェックするようにしておきたいですね。
でも、クレジットカードを頻繁に利用するというのも簡単ではありませんよね。