クレジットカードに身に覚えのない請求があったら?対応と流れを解説

「クレジットカードが不正利用されていた」というニュースを聞くたびに、「もしも自分のカードが不正利用されたらどうしよう」と考えてしまう方もいらっしゃるのではないでしょうか?
確かに、自分のクレジットカードが不正利用されていたとなると、どうすればいいのかパニックになり、わからなくなってしまいそうですよね。
身に覚えのない請求があった場合にするべきことは、クレジットカード会社に連絡すること。
クレジットカード会社に連絡さえすれば、会社側がするべきことを教えてくれます。会社の指示に従いましょう。
ただし、クレジットカード会社に連絡する前に家族などが使っていないのか、しっかりと確認した後に連絡するのがおすすめです。
メールやSNSで添付ファイルやURLを送付し、ファイルやリンク先にアクセスさせてクレジットカード情報を読み取る犯罪が増えています。そのような犯罪に遭わないよう、不正利用についての知識を深めておき、対策をしておきましょう。
この記事の目次
クレジットカードに身に覚えのない請求が!利用明細を確認しよう
クレジットカードに身に覚えのない知らない請求がきた場合は、まず利用明細書を確認しましょう。
次の記事では、クレジットカードの利用明細の確認方法を説明しています。
利用明細書で確認する際のポイントは次の3つ。
- 明細の内容と日付
- 家族カードの利用の確認
- 明細書の請求名
では、それぞれについて詳しく説明していきます。
【明細書の確認ポイント1】内容と日付を確認しよう!
利用明細書でまず確認したいのが、内容と利用した日付。自分の控えと照合してみましょう。
その際に気をつけなければならないのが、明細書の日付と実際にクレジットカードを利用した日付はズレることがあるということ。
利用した店舗がクレジットカード会社に請求する日にちがズレてしまうと、明細書の日付もズレます。締め日を超えてしまうと、請求が翌日になることも。
そのため、自分の控えと明細書の日にちが多少違っていることもあります。
次の記事では、クレジットカードの明細書への反映のズレについて解説しているので、参考にしてください。
【明細書の確認ポイント2】家族カードの利用を確認しよう!
明細書の内容と利用した日付を確認したにも関わらず、身に覚えのない請求があった場合は家族カードの利用がなかったか、家族に確認してみましょう。
家族カードの利用も、メインのカードの明細書に記載されます。
【明細書の確認ポイント3】請求名を確認しよう!
家族に確認しても明細の内容がわからなかった、請求元が不明だった場合には、請求名を確認しましょう。というのも、「請求名=利用店舗名」とは限りません。
例えば、楽天カードを利用してAmazonでショッピングを行った場合、請求名は「AMZ*」となります。不明な請求名がある場合には、請求名が異なる可能性も考えて調べてみましょう。
クレジットカードが不正利用されていた!すぐにクレカ会社に連絡を
身に覚えのない請求は別名「不当請求」とも呼ばれます。
クレジットカードに不当請求があったことが分かった場合にするべきことは、すぐにクレジットカード会社に連絡すること。
というのも、不正利用されていた場合はすぐに対処しなければ、さらに不正利用され被害が広がる可能性があるため。気付いたらすぐにクレジットカード会社に連絡するのが重要です。
代表的なクレジットカードの問い合わせ先は次のとおり。
電話番号(対応時間) | |
---|---|
楽天カード | 0570-66-6910(9:30~17:30) 092-474-6287(9:30~17:30) |
au WALLET クレジットカード | 03-6758-7388(9:00~18:00) |
イオンカード | 0570-071-090(9:00~18:00) 043-296-6200(9:00~18:00) |
JCBカード | 東京0422-76-1700(9:00~17:00) 大阪06-6941-1700(9:00~17:00) 福岡092-712-4450(9:00~17:00) 札幌011-271-1411(9:00~17:00) |
セゾンカード | 0570-064-133(9:00~17:00) |
エポスカード | 東京03-3383-0101(9:30~18:00) 大阪06-6630-0101(9:30~18:00) |
三井住友VISAカード | 0570-001-457(9:00~17:00) |
楽天カードの場合はコンタクトセンターに電話を行うと、このような流れで話が進みます。
- カードを準備しコンタクトセンターに連絡する
- 「3:各種照会」を選択する
- 「カード番号」と「生年月日」を入力する
- 「0:その他」を選択する
- コンタクトセンターの案内に従う
電話の後に、本当に利用されていたのかどうか調査が行われ、不正利用していたことが判明した場合は、クレジットカードを無効とする手続きが行われます。クレジットカード会社の指示に従いましょう。
クレジットカードを不正利用された場合の対処方法は、次の記事で紹介しています。
クレジットカード不正利用分は盗難保険で対応可能!
クレジットカードには盗難保険が付帯されており、クレジットカードが不正利用されていた場合には盗難保険が使われるため、支払いは免除されます。
ただし、全ての場合において支払いが免除されるわけではありません。カード会員規約に反していないことが条件となります。
カード会員規約の中でも重要なポイントは次のとおり。
- 警察に届出していること
- 連絡を受けた日より60日前以降に発生したもの
- カード会社が定めた保管義務に違反していないこと
「連絡を受けた日より60日前以降に発生したもの」とは、不正利用されてから60日以内にクレジットカード会社に連絡をしなければならないということ。
そのためには、普段から利用明細書には目を通すようにしておき、おかしな点があればすぐに気付けるようにしておきましょう。
保管義務に違反し支払いが免除されない場合は、主に次の6つの場合。
- カード会員が故意に行ったまたは重大な過失があった場合
- 家族などの同居人等が不正利用した場合
- 戦争や地震などの際に不正利用された場合
- カード会員規約に違反していた場合
- 書類を提出しないまたは虚偽の記載を行った場合
- 暗証番号が一致した状態で使われた場合
中でも、暗証番号については注意が必要です。暗証番号を知られてしまい不正利用された際には支払いが免除されない可能性があります。暗証番号の保管方法には気を付けましょう。
盗難保険についてもっと詳しく知りたい人は、次の記事をご覧ください。
クレジットカードの不正利用を防ぎたい!対処法は?
不正利用されないためにネット利用の際に気を付けることは、次の4つ。
- メールやSNSで届いたリンクや添付ファイルをたやすく開かない
- ネット上で情報を入力する際には慎重に
- 公衆のWi-Fiにつなぐ際には信頼できるものに
- OSやソフトは常に最新のバージョンに
ネットを通じてクレジットカードの情報が漏れることで不正利用される原因として多いのが、ウイルス感染によるものとフィッシング詐欺によるもの。
ウイルス感染やフィッシング詐欺に遭わないためには、メールやSNSで送られてきたリンクや添付ファイルをたやすく開かないことが重要です。
というのも、ウイルスに感染するきっかけは添付ファイルを開いたことで起こることが多く、フィッシング詐欺に遭うきっかけも送られてきたリンクを開いたことで起こることが多いため。
URLが「https://」から始まっていなければ、暗号化されていないサイトです。そのため、偽サイトである可能性が高くなります。URLを確認する癖をつけておくのがおすすめです。
公衆Wi-Fiの中にはセキュリティが甘いものもあります。情報が盗まれてしまう場合も。大切なやり取りをする場合には、公衆Wi-Fiでは行わないようにするといいでしょう。
また、スマホやパソコンのOSやソフトを最新のものにしておくのも大切なポイントです。というのも、OSやソフトに脆弱性があった場合に改善するための意味合いもあってアップデートは行われるもの。脆弱性があるままでは防ぐことができません。
不正利用されないためにも、自分で対策を行っておきましょう。
不当請求を防ぐためにクレジットカードの情報漏洩に気をつけよう
クレジットカードは大変便利なものですが、ウイルス感染したりフィッシング詐欺に遭ったりした場合には、カード情報が読み取られ不正利用される可能性があります。
身に覚えのない請求がきた場合には、まずはクレジットカード会社に連絡をし、カードを無効にしてもらい、盗難保険で支払いを免除してもらいましょう。
クレジットカードは今後ますます私達の生活になくてはならないものになっていくはずです。
クレジットカードをうまく利用するためにも、詐欺などに遭わないよう自分で対策を行い、不正利用されないようにしましょう。