パラオは人口2万人。それでもクレジットカードの使い勝手が良い

パラオへは何を目的に渡航するのですか。観光ですか、それとも南の島ですからやっぱりダイビングでしょうか。とてもきれいなところですから楽しみですね。
英語も通じますし、日本語が使える人もいます。お金もアメリカドルですから、非常に気軽に出かけられる良いスポットですね。
この記事の目次
パラオで使えるクレジットカードの国際ブランドはVISA・マスターカード・JCB
VISAとマスターカードは世界中どこに行っても使える、いわば万能カードです。そしてパラオでは他のカードも使えることが結構あるので、持っているカードは持っていくと良いと思います。
とは言え、単純に人口で比較した場合ハワイが政令指定都市レベルだとして、パラオは「町」レベルですから不便さは避けて通れないと思います。現金は準備しておきましょう。
パラオは人口レベルでも北海道余市町とほぼ同規模です。一部を紹介すると、次のようなお店があります。いずれもコロール地区ですね。
- ピザハウス:The Parrot
- シーフード:The Fisherman
- ステーキハウス:Hungry Marlin
- バラエティ:Marina Cafe Vita
- レストランバー:Drop Off Bar & Grill
- イタリアン・和食:Elilai
これらのお店ではVISAとマスターカードが使えますし、一部のお店ではJCBも使えるようです。
クレジットカードが使える店かの見極め方は、次の記事で説明しています。
パラオに公共交通機関はないので現金を持っておこう
パラオには電車やバスなどの公共交通機関はありません。ですのでタクシーかレンタカーと言うことになりますが、タクシーにはメーターがなく目的地を言って値段交渉してから乗車します。
ですので、現金が必ず必要になります。
空港からホテルまでの移動もありますから、日本で事前に両替して持って行った方が良いです。ホテルの送迎バスがある場合はそれを利用しまましょう。
パラオのお金はアメリカドルなので日本で両替して持って行こう
パラオは小さな国ですので自国通貨を持っていません。公式の通貨はアメリカドルです。
パラオには、10,000ドル(約110万円)までの現金なら無申告で持ち込めます。思ったよりパラオは物価が高いのと、観光地では細かく税金を取られますのである程度は現金を持っておいた方が良いですね。
例えば、ジェリーフィッシュレイクなどにダイビングツアーに行くとなると、1人100ドルの支払いが必要になります。クレジットカードも利用できますが、5%の手数料が上乗せされます。
そして、パラオは通信環境が良くないので、そうしたトラブルによって一時的にクレジットカードが使えなくなっているケースが多々あります。
そうした場合には現金での支払いが必要になるのです。
幸い、パラオは夜間の独り歩きをしない限りかなり安全な国ですので、ある程度の現金を持ち歩く分には心配は少ないと思います。
なお、以前存在した出国税は廃止されています。代わりにパラオ入国の際には「プリスティン・パラダイス環境税」として100ドル徴収されますが、これは航空券の代金に上乗せされていますので、別途支払う必要はありません。
チップの習慣はないがサービスが良ければ渡しても問題はない
パラオにはチップの習慣はありません。とは言え、特にいいサービスを受けた時などは、渡しても問題ありません。クレジットカードでの支払いはできませんから、現金で渡しましょう。
さて、気になるのはクレジットカードが使えるお店ですね。次のようなお店では使えますが、例外も少なくありません。現金とカードをうまく使い分けて下さい。
- 主要なホテル
- 大型ショッピングセンター
- 高級レストラン
ホテルについては、他の国の場合と同じで必ずVISA・マスターカードを持って行って、それでチェックインして下さい。JCBやアメックス、ダイナースクラブが使えるホテルもあります。
使えるクレジットカードについては、予約の際に必ず確認しておきましょう。
レストランやショッピングセンターも規模は小さい
コロールにある “WCTC Shopping Center” がパラオで最大のお買い物スポットです。
- VISA
- マスターカード
- JCB
- アメックス
- ダイナースクラブ
上記のクレジットカードの他、今ではあまり使われなくなったトラベラーズチェックも使えます。
また、持って行った現金が不足してしまった場合、ここの入り口付近にはATMがあるので、クレジットカードの海外キャッシングやデビットカードでの現地通貨引き出しで補充して下さい。
食品や飲料の他、お土産品や雑貨なども買えますので、便利に利用できると思います。
医療費の支払いにクレジットカードと海外旅行保険は必需品
パラオはかなり安全な国です。それでも南の島ですから感染症の恐れは少なくありません。また、ダイビングなどのアクティビティではケガの恐れもありますね。
軽傷・軽症なら問題はないのですが、パラオの医療施設は十分とは言えません。
ちょっと負傷の程度や症状が重くなったら、海外の病院への転送が必要になる可能性もあるのです。
パラオでは十分な医療が受けられないので海外旅行傷害保険は必須
パラオで治療ができない場合は、チャーター機などで日本などへ移送することになります。
また、日本の外務省の在パラオ日本国大使館には医務官が駐在していません。緊急輸血はボランティアを集めて採血するそうです。
治療が大変な病気やケガの場合、台湾やフィリピン、日本への移送が必要になるわけですが、その費用はかなり高額になります。
ですから、治療費用の補償が付いた海外旅行傷害保険が必須になります。
クレジットカードにはその保険が付いている場合もありますので、まずは自分のクレジットカードにどんな保険が付いているのかを確認して下さい。
医療についてハワイやグアムと同じパターンだと思ってはいけない
南の島と言うところから、ハワイやグアムと同じように思って油断していると困ったことになるかも知れません。ハワイは言うまでもなくアメリカの州のひとつで、医学部のある大学も存在しています。
人口も140万人近くいますので、それに見合うだけのインフラも整っています。ハワイで病気やケガを負っても十分な治療が受けられます。
それに対してパラオは人口が2万人ほどです。医学部のある大学もありませんし、4年制の大学もありません。ですから、医療事情は決して良いものではないのです。
このような状況ですので、重病や重傷の場合パラオでは治療できません。台湾やフィリピンでもいいのですが、日本人の場合日本に帰国するのが一番確実と言うことになるでしょう。
そこで注意しておきたいのが次の3つです。
- アメーバ赤痢などの食中毒
・生ものを食べない
・生水を飲まない - 媒介昆虫による感染症
・デング熱やジカ熱に注意
・蚊による媒介が中心なので虫よけは必須
・性行為でも伝染する - 事故による負傷
・交通事故
・ダイビング中の事故
病気の場合、出血性の症状を伴わない限り、パラオでも対処できるかもしれませんが、重症になったら海外での治療になります。
さらに、装置のメンテナンスに入るとしばらく使えないと言う状況にもなるようですから、パラオでのスキューバダイビングは十分な経験を積んでからにした方が良いでしょう。
最低でもアドバンスを取ってから、18m以上の深度を何度か潜った経験があった方が安全だと思います。
(パラオの名誉のために付け加えておくと、パラオの義務教育は12年間です。そして高校卒業後には2年制のパラオ地域短期大学に多くの生徒が進学します。12年以上の義務教育を行っている国はまだまだ少ないんですよ。)
日本のカードとアメリカドルで生活できるパラオは便利
治安の良い国ですので、必ずアメリカドルの現金も持ち歩き、柔軟に対応しましょう。
もちろん泥棒がいないわけじゃないので、必要な警戒心は持っておいてくださいね。
そして、医療施設が不十分なので、病気やケガには十分注意して、保険を準備した上で南の島を楽しんで下さい。