フィリピンは都市圏以外クレジットカードが使えないが持って行く

フィリピンは東南アジアの国々の中でも人気の観光地ですね。また語学留学やインターンシップに訪れる若者たちも多いようです。
今回このページを見てもらえたのは、旅行のためですか、それとも留学のためでしょうか。いずれにせよ安全第一で渡航してほしいと思います。
この記事の目次
外国人観光客が利用する場所ではクレジットカードが使える
フィリピンでもマニラなどの大都市や、セブ島などの人気観光スポットではクレジットカードが使えるところが多いです。
一方、クレジットカードが使えることと「安全に使えること」は連動しませんので、常に安全に意識を向けておいて下さい。
セブ島より南に行ってはならない
それより南には渡航中止勧告などが出ています。
特に近寄ってはいけないのはミンダナオ島です。ミンダナオ島西部では、テロ組織による身代金目的の外国人誘拐などが頻発しています。ミンダナオ島はセブ島のすぐ隣ですが、セブ島まで来たから行ってみようなどとは間違っても考えないでください。
外国人観光客が殺害されるような事件も多発していますから、くれぐれも注意が必要です。
大都市でも油断してはいけない
2013年以降、マニラ首都圏を含むルソン島地域では毎年日本人が殺害されています。殺されないまでも強盗・窃盗・詐欺被害が多発しているのが現状です。
なんとなく人気の観光地だからと言って気軽に行くのは少し危険です。
犯罪者に対する過激な取り締まりを行う大統領の就任以来、かなり治安は良くなってきていますが、取り締まりの際に民間人が巻き込まれることもありますので、それにも注意が必要です。
さて、フィリピンの危険性については理解してもらえたと思いますので、それでも渡航したい・しなければならないと言う人のために、クレジットカード事情を見て行きましょう。
マニラ首都圏の大規模店ならどこでも使えるわけではない
これが難しいところなのですが、パッと見て大きな店構えのショッピングモールならクレジットカードが使えそうに見えますよね。
しかし、一概には言えないのです。外国人比率が高いお店ならクレジットカードを扱ってもメリットがあるのですが、そうでないお店の場合、手間と手数料を節約したいと言うのはフィリピンの収入レベルでは当然だと思います。
ショッピングモールは中の店ごとに対応が異なる
そして、どれも入っている店舗ごとにクレジットカードの扱いが異なっているのです。たまたま使えない店に当たったのでしょうね。
マニラにはたくさんのショッピングモールがあります。外観はどれも立派なのですが、どれも中の一軒一軒のお店が独立した店舗ですので、実際には小規模店の集合体です。
ですから、お店によってクレジットカードの扱いがなかったり、逆に5大ブランドだけでなく、銀聯やDiscoverCardまで使える店があったりします。
ですので、まずはお店の表から見てアクセプタンスマークの表示を探しましょう。それで使えるクレジットカードを確認して下さい。
使える場合にはVISAとマスターカードが最も使いやすいことは言うまでもありませんが、他のカードも使える場合があります。
基本はホテルやレストランなど単価の高い店では使える
一方、レストランは5大国際ブランドであれば使えるケースが多いです。アメックスやダイナースクラブは使えない店もありますが、それほど多くはありません。
やはり予約の時に確認はしておいた方が良いでしょう。直接入店する場合は、店頭のアクセプタンスマークを確認してからにするのが良いですね。
一般公共交通機関よりタクシーを積極的に使うほうが安全
フィリピンの治安を考えた場合、一般の公共交通機関よりタクシーを使った方が安全です。それでも流しのタクシーは危険ですし、他のお客さんと乗り合いをするジプニーなどは観光客にはお勧めできません。
留学や赴任で、現地の生活に慣れてきたらそうした物の安全性を測ることもできるでしょうが、観光旅行や短期留学でそうした物は利用しない方が良いと思います。
タクシーはホテルで手配してもらうのが確実ですし、Grabといったタクシー配車アプリをダウンロードしてホテルへの帰りの足を手配すると確実です。
配車アプリを使う場合には、現地の空港内のカウンターで短期SIMを購入して使うのが最も簡単です。
- 自分のスマホが海外のSIMと交換して使えることを確認する
- フィリピンに着いたら3日とか7日とかの期間限定SIMを購入する
- SIMを差し替えて動作を確認したらホテルなどではWi-Fiで接続
SIMカードのサイズ間違いがないように注意しておいて下さいね。
現金が必要になることの多いフィリピンでデビットカードは便利
フィリピンではまだまだ現金支払いのところも多いので、現金を引き出すためのカードがあった方が何かと便利です。もちろんクレジットカードの海外キャッシングでも良いのですが、多少手数料がかかりますし、借入金額が大きくなると支払いが大変です。
そこで国際ブランドデビットカードです。
デビットカードなら自分の口座にあるお金を現地通貨で引き出しているだけですから、帰国後返済で青くなることはありませんね。
ATMのCirrusマーク・Plusマークに注目
クレジットカード・デビットカード・プリペイドカードが利用できるATMには、カードの国際ブランドのアクセプタンスマークの他、銀行間ネットワークのアクセプタンスマークもあります。
- PLUS:VISAのネットワーク
・VISAが使える - Cirrus:マスターカードのネットワーク
・マスターカードが使える
・JCBが使える
・マエストロ(海外で発行されるマスターカードデビット)が使える - Pulse:DISCOVER CARDのネットワーク
・DISCOVER CARDが使える
・銀聯UnionPayが使える
・ダイナースクラブが使える
アメックスは、プロパーカードでは海外キャッシングができません。提携カードではできる物もありますが、その場合アメックスのアクセプタンスマークがATMに付いていることが必要です。
また、Pulseはフィリピンにはありませんので、PLUSかCirrus、つまりVISA・マスターカード・JCBのいずれかと言うことになります。
一日に下せる現地通貨は、日本円換算で銀行ごとに設定されていますから、PIN(暗証番号)と日額・月額上限を忘れず確認しておいて下さい。
デビットカードは全部ICカードだがスキミングの恐れはある
良く勘違いされていることなのですが、ICカードだからスキミングされないと言うことは、少なくとも現段階ではあり得ません。
ICカードで防ぐことができるのは「スキミングなどで作られた偽のカードをICカード読取機で使用しようとした時」と言うケースだけです。
現在発行されているICチップ入りのクレジットカードには、磁気ストライプがまだ設定されています。スキミングはこれを読み取ってカードを不正に複製する犯罪です。
このデータがあれば、クレジットカード決済は可能ですので100%安全と言うことではないのです。
ただ、スキミングをするには磁気ストライプを読み取らなくてはいけません。ICカードの読み取り機はカードを半分ぐらいしか挿入できませんので、この読取機でスキミングを行うのはむつかしいです。
カードを溝にはめて滑らせるタイプの読取機や、ATMのようにカードを飲み込むタイプの読取機ではスキミングの余地があると言うことです。お店を選ぶときの参考にして下さい。
おすすめのデビットカードは、「フィリピンは都市圏以外クレジットカードが使えないが持って行く」で紹介しています。
フィリピンで使える国際ブランドはVISA・マスターカードが鉄板
フィリピンではJCBやアメックスも一定数使えるお店があります。特にグルメ系では5大国際ブランド全部に対応しているケースが少なくありません。
ですので、まずは自分が持っているクレジットカードを持っていけばいいと思います。もちろん複数の国際ブランドを持って行くことをお忘れなく。
わざわざクレジットカードを新調するまでもない
すでにVISA・マスターカード・JCBのクレジットカードを全部持っていて、そのうち1枚以上が廉価版ではない本格的なゴールドカード以上であれば、わざわざ旅行のためにクレジットカードを追加する必要はありません。
現在のカードを全部持っていけば十分対応できるでしょう。このことはフィリピンだけでなく、どの旅行先についても共通することです。
一方、ちょっと不安かも知れないなと思った場合、次のようなカードから選んで追加してみてはどうでしょう。
学生におすすめなのが、次のクレジットカードです。
留学や赴任のためなら現地でカード発行もいい
フィリピンは中間所得者層向けに、与信枠を絞ったクレジットカードの発行に積極的です。日本人であれば比較的審査にも通りやすいんじゃないかと思います。
3か月を超える長期留学や、現地への赴任と言った場合には、そうしたことを現地の銀行などで相談してみても良いでしょう。
また、日本を出国してから帰国するまでの日数が90日を超える場合、クレジットカードに付帯する保険が切れてしまいますので、保険は別で加入しましょう。
フィリピンはまだまだクレジットカード途上国
しかし、それ以外の場所ではまだまだ現金決済が中心になりますので、防犯にも十分気を付けて、現金をちゃんと準備しておきましょう。