プラチナカードを徹底解説!おすすめカードを年会費やメリットで比較

ゴールドカードよりワンランク上のプラチナカード。しかし聞いたことはあっても、プラチナカードが具体的にどんなカードなのか知っている人は少ないのではないでしょうか。
そこでこの記事では、プラチナカードを保有するメリットとデメリットを詳しく解説します。
また、「プラチナカードがどんな人におすすめなのか分からない」という人のために、年会費・付帯サービス・保険・還元率などを比較しておすすめのプラチナカードを紹介しているので参考にしてください。
年会費や保有メリット、ご自身のライフスタイルを考えてプラチナカードを選びましょう。
プラチナカードはゴールドより上でブラックより下
クレジットカードには、「一般」「ゴールド」「プラチナ」「ブラック」などの階級が存在します。ゴールドカードが有名ですが、プラチナカードの方がグレードは上になります。
プラチナがゴールドよりランクが上である理由は、プラチナ(白金)の価値や稀少性が黄金(ゴールド)より上だと言われているからです。
プラチナという名称から、プラチナカードの色は銀色が多いですが、一般カードとの混同を避けるため黒をベースにしているカードもあります。
そのプラチナカードよりランクが上なのがブラックカード。その分、取得難易度も上がりますし、原則として招待制です。付随する特典もブラックカードの方が充実していますが、それに伴い年会費は上がります。
プラチナカードはメリットや特典がたくさん!一例を紹介
プラチナカードには様々な特典が付いています。ここでは各カード会社のプラチナカードに共通する特典を紹介します。
- コンシェルジュサービス(コンシェルジュデスク
- カード付帯保険の補償額が大きい
- ポイント優遇制度
- 様々な優待が受けられる
- 世界中の空港ラウンジを無料で利用できる
- 会員専用の情報誌
- 健康・医療の電話相談
- 家族カードを発行できる
8つのメリットをそれぞれ詳しく見ていきましょう。
1.コンシェルジュサービス(コンシェルジュデスク)
プラチナカードの特徴と言えるのが、コンシェルジュサービス(コンシェルジュデスク)です。コンシェルジュサービスとは、カード会員の要望に24時間365日応えてくれるサービスのことです。
国内・海外のレストラン予約、航空チケットや新幹線の手配、ホテルの予約、ゴルフ場の予約、国内・海外のコンサートや公演チケットの手配、海外でのトラブルや日本で未発売のアイテムの購入など、様々なサポートを無料で受けることができます。
2.カード付帯保険の補償額が大きい
クレジットカードにはカード付帯保険があり、プラチナカードになるとその補償も厚くなっています。
ショッピング保険は、プラチナカードで購入した商品が、万が一破損や盗難の被害にあった場合に補償してくれるもので、年間で最高500万円の補償としているところが多いです。
そのほか、海外旅行傷害保険や国内旅行傷害保険、航空便遅延保険などがあります。
3.ポイント優遇制度
多くのカード会社では、プラチナカード会員は、一般のクレジットカード会員よりポイントが貯まりやすくなっています。一般カードの2倍のポイントが貯まるプラチナカードや、ポイント還元率が一般カードの3倍以上になるカードもあります。
4.様々な優待が受けられる
プラチナカード会員になると、高級レストランやホテルなどを優待価格で利用することができます。
多くのプラチナカードには、レストランを2名以上で予約すると1人分のコース料理代金が無料になる特典が付いており、ホテルで部屋のグレードアップやレイトチェックアウトなどの優待も受けられます。
また、海外携帯レンタルの優待、Wi-Fiレンタルの優待などのほか、手荷物無料宅配などを利用できるカードや、飛行機のクラスをエコノミーからビジネスにアップグレードの対応をしてくれるカードもあり、カードによって優待内容は異なります。
5.世界中の空港ラウンジを無料で利用できる
プラチナカードには、世界の約130の国・地域、約500の都市にある1,200カ所以上の空港ラウンジが利用可能になるプライオリティ・パスや、世界1,000カ所以上の空港ラウンジを利用できるラウンジキーなどの特典が付く場合が多いです。
プライオリティ・パスは通常年間4万円程度の年会費がかかりますが、プラチナカード会員であれば無料で利用できるようになるカードが多く、世界中の空港ラウンジを無料で利用できます。
6.会員専用の情報誌
プラチナカード会員だけに送られてくる情報誌を読むことができます。宣伝も含まれていますが、旅行関係の記事や著名人のエッセイ、インタビュー記事などが載っており多彩な内容となっています。
7.健康・医療の電話相談
急病やケガなどの相談を、医師・看護師などの専門スタッフが24時間365日無料で電話相談に応じてくれるサービスです。病院に行くほどではなくても心配に思っていることでも気軽に相談できます。
8.家族カードを発行できる
プラチナカード会員と同等のサービスを受けられる家族カードを発行できるカード会社がほとんどで、年会費が無料の家族カードもあります。
プラチナカードを持つデメリットは高額な年会費!注意点も紹介
プラチナカードを持つデメリットには年会費が高いという点があります。
一般的なプラチナカードでは3~5万円、年会費が高いものになると10万円以上です。
加えてインビテーション制のカードであれば、招待を待たなければなりません。
過去に延滞の履歴があるならインビテーションが届く可能性は低い
プラチナカードの利用者になるには安定継続収入があることが前提のため、まず学生は作れません。また、今までのカード利用額や職業、年収などが審査されます。
また、短期間に複数のクレジットカードを申し込むと個人信用情報機関を通じてその申し込み状況が各クレジットカード会社に伝わり、金策に走っていると見なされることがあります。この場合は審査が通りにくくなるので注意しましょう。
カードの申し込み情報は半年間、個人信用情報機関に残ります。
どうやったらプラチナカードを作れる?2種類の方法をチェック
プラチナカードには、自分で申し込んで審査を通過すれば誰でも作れるインビテーション(招待)不要のプラチナカードと、カード会社から招待されないと入会できないインビテーション必須のプラチナカードの2種類があります。
それぞれの取得方法を詳しく紹介しましょう。
1.インビテーション不要の申込制プラチナカードの場合
インビテーションが不要で、自分から申し込むタイプのプラチナカードの場合は、電話やインターネットから自分の好きなタイミングで申し込むことができます。その後、審査を通過できればプラチナカードが発行されます。
プラチナカードの審査は、年収の基準が低いものでも400万円と言われています。
申し込みを検討しているカード会社のカードをすでに持っている場合は、利用実績などをカード会社が把握しているため比較的スムーズに審査が行われますが、持っていない場合は1からの審査となるためハードルは上がります。
自分から申し込み、審査を通過できれば誰でも入手できるタイプのプラチナカードでは、年会費が安めのカードが多いです。
2.インビテーションが必須の招待制プラチナカードの場合
インビテーションが必須のプラチナカードが欲しい場合は、1ランク下のゴールドカードに申し込み、利用実績を作りつつ、カード会社からインビテーションが届くのを待つ必要があります。
年会費が5万円以上する高めのプラチナカードの場合はインビテーションを必須としていることが多いです。
ゴールドカードで利用実績を積んでもインビテーションが来ない場合は、カードデスクなどに電話で問い合わせると審査をしてくれることもあるため、一度問い合わせてみるのも良いでしょう。
年会費・特典などを比較しておすすめのプラチナカードを紹介
もしプラチナカードを持つのならどのプラチナカードが良いのでしょうか?
年会費・特典・保険・還元率などを比較して、おすすめのプラチナカードを3つ紹介します。
三井住友プラチナカード
発行会社 | 三井住友カード株式会社 |
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年会費 | 5万円(税別) |
還元率 | 0.5~2.5% |
国際ブランド | VISA、Mastercard |
申込み条件 | 満30歳以上で安定継続収入のある人 |
本会員のカード機能やサービスがそのまま使える家族カードを、年会費無料で作ることができます。
海外旅行傷害保険と国内旅行傷害保険の保障は最高1億円、お買物安心保険は年間最高500万円、さらに航空便遅延保険が付帯されています。
加えてワールドプレゼントと呼ばれるポイントプログラムを採用しており、カードの利用額に応じてポイントがもらえます。ポイントは景品や他のポイントと交換できます。
半年間のカード利用額が合計50万円以上だと、半年間のカード利用額の0.5%相当額の三井住友カードVJAギフトカードが年に2回プレゼントされます。
メンバーズセレクションでは、海外の空港ラウンジが利用できるプライオリティ・パス、他の医師の意見が聞けるセカンドオピニオン、ビジネスアイテムやライフアイテムのプレゼントなどから好きなサービスを無料で1つ利用することができます。
JCBプラチナカード
発行会社 | 株式会社ジェーシービー |
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年会費 | 2万5千円(税別) |
還元率 | 0.3~1.5% |
国際ブランド | JCB |
申込み条件 | 25歳以上で安定継続収入のある人 |
グルメ・ベネフィットでは、2名以上で予約すると1人分のコース料理代金が無料になります。
注意が必要なのが家族カード。1人分は無料で作れますが、2人目からは1人につき3,000円です。
JCBプラチナカードで注目したいのがポイント。JCBプラチナを使って、ネットショッピングをOkiDokiランド経由で行うとポイントが最大20倍になります。
年間で一定額以上のカード利用があればJCBスターメンバーズの特典が受けられ、カードを利用するほどポイントが貯まるようになります。
たとえば集計期間中の利用額が100万円以上だと、プラチナ会員はランク適用中のポイントが60%アップするのです。
アメリカン・エキスプレス・プラチナ・カード(アメックスプラチナカード)
発行会社 | アメリカン・エキスプレス・インターナショナル・インコーポレイテッド |
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年会費 | 13万円(税別) |
還元率 | 1.0~3.0% |
国際ブランド | アメリカン・エキスプレス |
申込み条件 | 満20歳以上で安定した収入があり、日本国内に居住している人 |
メタル製のプラチナカードとプラスチック製のセカンド・プラチナ・カードが無料でもらえるので、用途に合わせて使い分けすることができます。家族カードは4枚まで無料です。
「2 for 1ダイニング by 招待日和」というサービスを使えば、2名以上の予約で1名分のコース料理代が無料に。家電補償制度「ホームウェア・プロテクション」は、手持ちの家電が破損した場合などに購入金額の50~100%を補償してくれます。
国内・海外旅行の傷害保険の保障は最大1億円で、その他にショッピング・プロテクションや個人賠償責任保険などが付帯されているなど、サービスや補償において非常に優秀なカードと言えるでしょう。
ちなみに「アメリカン・エキスプレス・プラチナ・カード」と名前が似ているカードとして「セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレスカード」というカードがあります。
こちらは年会費2万円(税別)で、入会資格があるのは個人事業主または経営者だけ。
業務の効率化やポイントで経費削減など、個人事業主や中小企業のビジネスサポートをメインとしているクレジットカードです。
年会費と保有メリットを比較してプラチナカードを選ぼう
しかし、プラチナカードの年会費は数万円から10万円を超えるものもあり、決して安いものではありません。そのため、ゴールドカードでは物足りない人、年間数万円以上の年会費が高いと思わない人、年1回以上は海外に渡航する人など特定の人におすすめのカードとなります。
ほしいと思っても、審査を通過しなければ入手できず最低でも年収400万円以上で定職に就いている必要があるのが厳しいところ。
ただし希望のクレジットカードのゴールドカードを普段から利用することで信用を得れば、インビテーションが届くことも夢ではありません。
インビテーションが届いたときには年会費とメリット・特典を比較し、元が取れるかどうかを考えたいところ。申し込み前には自分のライフスタイルに合っているか検討してみてくださいね。