楽天スーパーポイントをマイルに交換するのはお得?長所と短所を解説します

「楽天カード」といえば、年会費無料でポイント還元率が高い定番のクレジットカードの1つです。
実はこの楽天カード、航空会社の「マイル」を貯める場合にも意外に役に立ちます。
楽天カードが1番マイルを貯められるクレジットカードというわけではありませんが、楽天スーパーポイントには「小回りがきく」という長所があります。
この記事では、楽天カードとマイルの関係について説明していくので是非参考にしてください。
また、楽天カードでマイルをうまく貯める方法や、楽天スーパーポイントをマイルに交換する方法についても紹介していきます。
この記事の目次
楽天スーパーポイントはANAマイルに交換可能
楽天カードで貯まるのは「楽天スーパーポイント」で、100円利用ごとに1ポイント。つまりポイント還元率は1.0%です。
この楽天スーパーポイントは、「ANAマイル」と交換することができます。
楽天スーパーポイントをANAマイルに変える時の手順は、次のとおりです。
- Rakuten PointClubにログインする
- 「スーパーポイント」の項目を選ぶ
- 「ポイント交換」を選ぶ
- 「相互交換」の楽天ポイントをANAマイル変える欄の「交換する」を選ぶ
- 出てきた画面に「ANAお客様番号」「ANAお客様氏名」「交換ポイント数」を入力する
- 確認画面で確認しポイント交換実行
楽天スーパーポイントをANAマイルに交換する場合の、基本的なルールは次のようになっています。
項目 | 内容 |
---|---|
交換レート | 楽天スーパーポイント2がANAマイル1になる(2:1) |
交換に必要な最低ポイント | 50ポイント |
交換単位 | 2ポイント刻み |
1回で可能な最高交換ポイント | 1,000ポイントまで |
1カ月で可能な最高交換ポイント | 20,000ポイントまで |
交換までの期間 | 24時間ごとに1回のみ |
交換されるまでの時間 | 1週間程度 |
交換手数料 | 無料 |
楽天カードの交換レートは「0.5」で普通くらいです。0.25(4対1)のレートでしか、ANAマイルと交換できないクレジットカードも少なくないので、悪くはないといったところですね。
楽天カードでANAマイルを貯める方法のメリットとデメリット
楽天カードでANA貯める方法には、次のようなメリットがあります。
- 少ないポイントから交換可能で細かい調節も出来る
- 交換手数料が無料
- 楽天スーパーポイントは有効期限を長く出来る
しかしデメリットとして、次のようなものも。
- 最大交換ポイントが少なく手間がかかる
- マイル還元率は普通
- 交換可能なのは通常ポイントのみで期間限定ポイントは交換不可
では、楽天カードでANAマイルを貯めるメリットとデメリットについて、詳しく見ていきましょう。
【長所1】楽天スーパーポイントからの交換は細かい調節が出来る
多くのクレジットカードでは、最低交換が1,000ポイントからなど、ある程度まとまったポイントが必要になります。
しかし楽天カードの場合は、50ポイントから交換出来て、しかも2ポイントづつ細かく調節可能です。
このメリットは、メインでANAマイル貯めるカードを別に作り、楽天カードをサブカードとして使う時に有効。
たとえば、ANAマイルが貯まりやすい「ANA VISAプラチナ プレミアムカード」を持っているとします。
このANA VISAプラチナ プレミアムカードで貯まったポイントを航空券に変えようと思った時、あと100マイルだけ足りない、という場合に楽天スーパーポイントでの補充するのが効果的です。
【長所2】ANAマイルへの交換で手数料がかからない
実は他のクレジットカードでは、そのカードのポイントをマイルに交換するために「マイル移行手数料」を支払わなければいけない場合があります。
カード名 | 手数料(年) |
---|---|
ANA VISAプラチナ プレミアムカード | 6,000円(税抜) |
ANA JCB一般カード | 5,000円(税抜) |
このように、数千円のマイル移行手数料が取られることは珍しくありません。
上の2つのクレジットカードの場合、マイル移行手数料が取られないコースもありますが、そちらを選ぶと交換レートが半分に下がってしまいます。
つまり、カード自体の「年会費が無料」で、なおかつマイル移行手数料がかからない楽天カードは、ANAマイルを貯めるクレジットカードとして優秀だというわけです。
【長所3】楽天スーパーポイントは有効期限が半永久である
ANAマイルの「有効期限」は、獲得してから3年間。それを過ぎると消滅してしまいます。ポイントの有効期限を伸ばす方法はありません。
楽天スーパーポイントの場合、有効期限は1年間と短く設定されていますが、ポイントを獲得するたびに、全体のポイントの有効期限が1年後まで延長されます。
つまり、年に1回づつ楽天カードを使っていれば、ずっと楽天スーパーポイントを保持し続けられるというわけです。
すぐにANAマイルを使うあてがない場合、ANAマイルに交換せずに楽天スーパーポイントとして持っておき、必要な時に交換するという方法が取れます。
【短所1】最大交換ポイントが少なく手間がかかる
楽天スーパーポイントは、1回で1,000ポイント(500ANAマイル)しか交換出来ません。
しかも1回交換すると、次の交換までに1日空けなくてはならず、しかも1カ月に最大20,000ポイント(10,000マイル)までという制限まであります。
たくさんマイル交換しようと思ったら、毎日交換作業をし続けなければいけない、というのはスゴく面倒ですね・・・
【短所2】楽天スーパーポイントのマイル還元率は高くはない
楽天スーパーポイントの還元率は1.0%。ANAマイルへの交換レートが2対1ですから、マイル還元率は0.5%となります。
悪い数値ではありませんが、マイル還元率が1.0%を超えるクレジットカードもありますから、高いとも言えません。
たとえば、ANA VISAプラチナ プレミアムカードなら通常利用でもマイル還元率1.5%、ANA航空券購入だとマイル還元率3.5%にもなります。
とはいえマイルは、航空券として使えば、1マイル2~4円と高い価値を得られる可能性が高いため、楽天スーパーポイントの用途としては、ANAマイルへの交換は優秀です。
【短所3】交換出来るのは楽天の通常ポイントのみ
楽天スーパーポイントには、「通常ポイント」と「期間限定ポイント」の2種類があります。
ANAマイルへ交換できるのは、通常ポイントのみで、期間限定ポイントは利用できません。
楽天カードは、さまざまなキャンペーンでボーナスポイントが付いたり、楽天市場で使った時にポイント還元率が跳ね上がったりしますが、その多くは期間限定ポイントです。
ANAマイルに交換可能な通常ポイントは貯まりにくいため、派手な見かけよりマイルの貯まり方は少なくなります。
楽天カードでANAマイルを貯まりのに有効な方法は楽天市場
楽天カードのポイント還元率は1.0%ですが、楽天市場で使うと獲得ポイントがいっきに増大。これを使えばANAマイルを貯めやすくなります。
一般の楽天カードでも、楽天市場で使うとポイント還元率が3.0%。ただしこのうち1.0%は期間限定ポイントのため、ANAマイルへ交換出来るのは2.0%分だけです。
また、楽天プレミアムカードなどを使った場合にはポイント還元率が5.0%にまでなりますが、3.0%分は期間限定ポイントのため、結局マイルに交換可能なポイントは変わりません。
そのため、楽天カードにおいてANAマイルを貯めやすいカードというのは、特に無いという事になります。
一応、楽天カードにも「楽天ANAマイレージクラブカード」という、ANAとの提携カードがあるのですが、特に目立った利点はありません。
ANAマイルへの交換レートは、通常の楽天カードと同じ2対1。ANA航空券を買った場合のボーナスなどもありません。
そのわりに楽天ANAマイレージクラブカードは、年会費がかかってしまいます。あえて楽天ANAマイレージクラブカードを作らなくても大丈夫です。
楽天カードでマイルを貯める裏ワザとしては、楽天市場で買い物をする場合に、「ANAマイレージモール」を経由すると、ANAマイルを貯めやすくなるというものがあります。
ANAマイレージモールを使うと、通常の楽天ポイントに加えて、200円ごとに1マイルが獲得可能。楽天ポイントと合計すると、マイル還元率が1.5%にまでなります。
楽天スーパーポイントをANAマイルに交換しようとする人なら、必然的にANAマイレージクラブ会員になっていますから、ANAマイレージモールの利用権もありますよ。
楽天スーパーポイントからマイルへの還元率は、特段良くないとしても、楽天カードはポイントが貯めやすいカードなので非常におすすめ。
もし楽天カードを持っていない人は、是非楽天カードを作るのを考えてみましょう。年会費は無料なので、とりあえず作っておくのもおすすめです。
楽天カードの詳細は、次の記事で説明しています。
楽天カードはANAマイルを貯めておく場所として有効
年会費無料、ANAマイルへの交換手数料無料のクレジットカードとして、楽天カードはなかなか優秀です。
ただし楽天スーパーポイントが交換できるのはANAマイルだけで、JALマイルなどへは交換できません。
また、楽天スーパーポイントのマイル還元率はそれほど高くもないので、ANAマイルを本気で貯めたいなら力不足です。
楽天スーパーポイントはANAマイルへの交換で細かい調節が効きますから、楽天カードは、ANAマイルを貯めるサブカードとして運用しましょう。