ETCカードはレンタルしよう!レンタカーを借りる時の手順と注意点

この記事では、ETCカードをレンタルできる条件や、ETCカードのレンタルサービスを行っているレンタカー会社、ETCカードを借りる際の手続きのい流れや注意点などを解説しています。
レンタルの利用方法や注意点を頭に入れて、便利なETCカードを活用しましょう。
ETCカードはレンタカーと一緒ならレンタル可能
ETCカード単体ではレンタルすることはできませんが、レンタカーを借りるならETCカードも一緒にレンタルできます。
もちろん自分のETCカードを持っているなら、そのETCカードをレンタカーで利用することもできます。ただし借りるレンタカーが、ETC車載器が搭載されているかを必ずチェックしてくださいね。
個人間でのETCカードの貸し借りは規約違反
つまり友達や家族からETCカードを借りて、自分ひとりだけで高速を利用したり、同乗しないのに自分のETCカードを誰かに貸すことは規約違反になります。たとえ家族であっても貸し借りは禁止されているんです。
もし個人間でETCカードの貸し借りを行っていて、盗難や不正利用があった場合、規約違反にあたるので補償はされません。不正に利用された金額は自分で支払うことになるので注意しましょう。
ETCカードの貸し借りに法的な罰則はありませんが、電子計算機使用詐欺罪で逮捕される可能性があります。
貸し借りしていた事実が発覚すると、ETCカードの利用停止や再発行されない可能性もあるので注意してください。
ちなみに法人用のETCカードであれば、作成した名義人以外の人に貸し出すことができます。たとえば会社の従業員に貸し出し、請求先は会社の口座にしておくことも可能です。
ETCカードが借りられるレンタカー会社8社を紹介!
ETCカードをレンタルできるレンタカー会社を、レンタル料金や利用方法と一緒に紹介します。
(1)トヨタレンタカー
ETCカードのレンタルサービスは1回300円で、ETC車載器は乗用系の全車種に標準装備されています。
トヨタレンタカーではETCカードを借りた店舗以外での返却が可能なので、出発した店舗とは違う店舗にレンタカーを返却する、いわゆる乗り捨てが可能です(一部店舗除く)。
一部の店舗ではETCカードレンタルサービスを実施しておらず、ETCカードの枚数に限りがあるため予約時に詳細を確認してください。
(2)ニッポンレンタカー
ニッポンレンタカーのETCカードレンタル料は7日間までは300円です。8日間以上は1,000円になります。
インターネットでETCカードレンタルの予約はできないので、レンタカーの予約をした後に予約センターか営業所に電話して申し込むことになります。事前に申し込みがない場合でも、出発時に店頭でETCカードがあれば利用できます。
(3)日産レンタカー
ETCカードレンタルの料金は1回300円で、カードの最大レンタル期限は2週間です。ETCカードレンタルの対象となるのは、クレジットカードで支払うお客さんのみで、ビジネス会員とゴールド会員はレンタル料金が無料になります。
ETCカードを借りた店舗以外でも返せるので乗り捨て希望の人にとっては非常に便利です(一部店舗除く)。ETCカードレンタルの予約はインターネットでは受け付けていないので、予約センターか店舗に直接電話して申し込みます。
乗用車・ワゴン車の全車にETC車載器を搭載しています。
(4)オリックスレンタカー
ETC車載器が全車に標準装備されており、ETCカードレンタル料は1回300円です。
ETCカードの予約は直接店舗に連絡する必要がありますが、北海道の店舗ではウェブ予約が可能です。ETCカードの取扱いがない店舗もあるので事前に確認しておきましょう。
(5)バジェットレンタカー
バジェットレンタカーでは、ETCカードレンタルがオプションではなく、ETCカード付きのレンタカーを借りることになります。そのためETCカードレンタル料は車両レンタル料に含まれます。
ただしETCカードの数には限りがあるので利用できない場合も。
バジェットレンタカーでは同一県内の乗り捨てであれば乗捨て料金は必要ありませんが、出発した店舗と車を返却した店舗の県が違う場合、乗り捨て料が別途必要になる場合があります(一部の店舗は対象外)。
(6)ニコニコレンタカー
ETCカードレンタル料は、1回の利用で300円です。全車両にETC車載器が搭載されており、出発時にETCカードレンタル料を払ってカードを受け取ります。
店舗によりカードの数に限りがあるので、直接店舗に電話して在庫の確認や予約を行ってください。
(7)ジャパンレンタカー
全店舗でETCカードのレンタルが可能で、レンタル料は1回300円で期間は最大1カ月です。
事前予約は店頭または電話で行います。予約していない場合でも、店頭にカードがあればレンタルできます。
(8)Jネットレンタカー
ETCカードレンタル料は1回300円ですが、一部の店舗では無料で借りることができます。無料で借りる場合は出発時に保証金(3,000円~5,000円)を現金で支払い、車を返却時に保証金が返金されるようになっています。
ETCカードレンタルサービスは一部の店舗のみで実施されているので、事前に店舗に直接確認してください。ETCカードをレンタルした場合、乗り捨てはできません。
しかし、カードの数は限られているので事前に予約しておいた方がいいでしょう。
タイムズカーレンタルではETCカードは借りられない
タイムズカーレンタルではETCカードのレンタルサービスは行っていませんが、ETC車載器が搭載された車両はレンタルできます。
自分や同乗者がETCカードを持っているなら、問題ありません。
また、ワンズレンタカーやスカイレンタカー、バリューレンタカーなどでもETCカードのレンタルサービスは行っていません。
レンタカーでETCカードをレンタルするときの手続きの流れ
レンタカーと一緒にETCカードをレンタルする方法や手続きの流れを見ていきましょう。
- レンタカー会社でETCカードレンタル実施している店舗を探す
- ETCカードのレンタルを事前予約
- ETCカードレンタルに関する同意書に署名しカードを受け取る
- 料金所でレンタルしたETCカードを利用
- レンタルしたETCカードをレンタカーと一緒に返却
- ETCカードのレンタル料金の支払い
それぞれの項目を詳しく解説します。
1.レンタカー会社でETCカードレンタル実施している店舗を探す
ETCカードレンタルを行っているレンタカー会社でも、店舗によってはレンタルを行っていない場合があります。ETCカードレンタルを実施している店舗を探しましょう。
2.ETCカードレンタルを事前予約
ETCカードのレンタルは事前予約が基本です。事前に店舗にETCカードの在庫を確認し予約を行いましょう。
ETCカードをレンタルする場合、レンタルする車両にETC車載器が搭載されているか必ず確認しましょう。レンタカー会社によっては全車種にETC車載器を搭載している所もありますが、ETC車載器が搭載されている車両の数が限られている所もあるので注意してください。
3.ETCカードレンタルに関する同意書に署名しカードを受け取る
レンタカーを利用する当日、店舗にてETCカードレンタル時の注意事項の説明を受け、ETCカードの貸し出し同意書に署名します。
ETCカードをレンタルする際に特別必要なものはありません。レンタカーを借りる際に通常必要なもの(運転者全員の運転免許証とクレジットカード)があれば大丈夫です。
レンタカーの料金は原則クレジットカード払いですが、現金払いも可能で、その際は運転免許証のほかに健康保険証や社員証・学生証などの本人確認できる書類が必要です。
4.料金所でレンタルしたETCカードを利用
レンタルしたETCカードをETC車載器に挿し、高速道路や有料道路の料金所で利用します。ETC専用レーンでは停まることなくスムーズに通過でき、現金を用意する必要がなく、ETC割引が受けられます。
5.レンタルしたETCカードをレンタカーと一緒に返却
レンタルしたETCカードはレンタカーを返却するときに一緒に返します。
6.ETCカードのレンタル料金の支払い
ETCカードのレンタル料はカードをレンタルする際に先に払う場合と、後で通行料金を支払う時に一緒に支払う場合があります。
ETCカードのレンタル費用は1回の利用で、条件付きで無料になる所もありますが、300円としているレンタカー会社がほとんどです。
ETCカードをレンタカーと一緒にレンタルするときの3つの注意点
ETCカードをレンタカーと一緒にレンタルする際の注意点を紹介します。
レンタルしたETCカードに盗難・紛失時の補償はない
ETCカードをレンタル中に盗難や紛失が発生した場合、紛失・盗難があったと出発した営業所に連絡すると、翌日以降の第三者による不正利用で発生した損害は利用者負担にならないレンタカー会社もありますが、損害の全額を利用者に賠償請求するところもあります。
また、カードの紛失や盗難だけでなく、破損や変形があった場合はカード再発行の手数料を支払う必要があります。
ETCカードをレンタルすると乗り捨ては難しい
ETCカードをレンタルする際は、借りた店舗に返すことを原則としているレンタカー会社がほとんどです。乗り捨てが可能なレンタカー会社もありますが、店舗によっては受け付けていないので乗り捨て希望の場合は事前に確認しておくことをおすすめします。
レンタルしたETCカードは乗り継ぎ料金の調整などは適用外
ETCカードレンタルでは、通行止めなどで乗り継ぎ料金の調整などがあった場合の値引き処理は適用外となります。
高速道路や有料道路の料金は、長距離になるほど料金が値引きされるようになっています。しかし、道路の一部が通行止めになった場合、一度高速を降りて通行止め区間を通り過ぎてから高速に乗り直すことがあります。
ETCカードを利用している場合、通常は自動的に料金の割引が行われますが、レンタルしたETCカードではこの割引を受けることはできません。また、一部道路事業者によるETC割引サービスを受けることもできません。
レンタカーを借りるときは便利なETCカードもレンタルしよう
ETCカードをレンタルする際に特別必要となるものはありませんが、ETCカードの数には限りがあるので事前に予約が必要です。
加えて借りた店舗に返却することを原則としているレンタカー会社が多いので、乗り捨て希望の場合は事前に確認しておきましょう。
ETCカードレンタルで注意したい点は、レンタルしたETCカードを紛失または盗難により第三者に不正利用された場合、損害の全額を賠償請求される可能性があることです。また、通行止めなどで乗り継ぎ料金の調整があった場合、レンタルしたETCカードでは適用外となります。
ETCカードの取り扱いには注意が必要ですが、便利なETCカードをレンタルして交通費を節約しましょう。