台湾のクレジットカード事情は複雑。それでもJCBが使いやすい

旅行の楽しみといえば観光とグルメですが、その2つを気軽に体験できるのが台湾旅行です。距離的には韓国のほうが僅かに近いですし、どちらも危険情報の出されていない国ですが、おすすめは台湾の方だと個人的には思っています。
なんというか、その場の空気感に安心さがついてくるんですよね。
目新しさやクレジットカードの使いやすさは、韓国のほうが上です。
ですが、台湾もJCBが普及されているので、かなりクレジットカードは使いやすいんですよ。
この記事の目次
クレジットカードが使えないことを想定して現金は持っておこう
台湾は意外なほど現金主義です。
日本よりクレジットカードが使えないお店などが多いですね。もちろん使える場所では使えますし、使わないといけないシーンもあります。
けれど、全体としては現金で過ごすことが多くなるでしょう。とはいえ、台湾は日本ほどではないにせよ比較的安全な国ですので、現金の持ち歩きもそれほど不安ではありません。
台湾は中国の一部とも言われるが通貨から本土とは異なっている
ですから、台湾のお金は台湾専用なのです。
ニュー台湾ドル(以下、台湾ドル)のレートは3.5円~4.0円の間くらいです。実はこれに関して漢字が読める日本人ならではの勘違いが起きそうなので注意が必要です。
それはお札に書かれている額面金額の表示なのです。
- 100台湾ドル:約370円
・表記「壹佰圓」と 100 - 100人民元:約1,700円
・表記「壹佰圓」と 100
台湾ドルも人民元も、正式な単位名称は「圓(円の旧字体)」なのです。めったにないとは思いますが、両方のお札を持っていたりして混同することのないように注意しておきましょう。
台湾のお札には「中華民国中央銀行」の文字と孫文氏・蒋介石氏の肖像が、中国のお札には「中国人民銀行」の文字と毛沢東氏の肖像がありますから、見間違えは少ないと思いますが念のため気をつけましょう。
台湾でもホテル宿泊にはクレジットカードが必要になる
台湾でも、ホテルにチェックインするときにはパスポートとクレジットカードの提示が求められます。
これは他の海外の場合と同じで、支払い能力の保証を求めているため、デビットカードではNGなことも。
その他に、クレジットカードが使える場所は次のようなところです。
- 飛行機のチケット購入
- 高鐵(台湾新幹線)のチケット購入(自動券売機でもOK )
- 百貨店
- 外資系のショップ
- 高級レストラン
- 外国人観光客向けのお店
特に台湾新幹線の自動券売機は、クレジットカードやローカルなデビットカードでないと購入できないものも少なくありません。
また、お釣りが全部硬貨で出てくることも多いので、できればクレジットカードで購入したほうが良いですね。
中国の漢字で「上」と「下」を上下に重ねてくっつけたような字がありますが、これは「カード」と言う意味です。発音は「カー」です。
「信用カード」はクレジットカードのことです。ただし、国際ブランドデビットカードも同じ「信用カード」といいます。
一方「金融カード」とは台湾の銀行が発行しているローカルデビットカードですので、外国人には関係ありません。
最近では台湾の一般店舗でもクレジットカードが使える店もある
さすがに世界的なキャッシュレス化の流れもあってか、最近では一般の小売店でもクレジットカードが使えるお店が増えていますが、普及率はまだまだです。
また、台湾にはセブンイレブンやファミリーマートなど、コンビニもたくさんあって便利なのですが、ほとんどクレジットカードが使えません。
一方、コンビニにはATMが置いてありますので、クレジットカードで海外キャッシングやデビットカードで現地通貨引き出しができますので便利です。
クレジットカードのキャッシングの手数料については、次の記事をご覧ください。
デビットカードの現金引き出しは、次の記事で説明しています。
台湾では両替所ではなくATMで現地通貨を引き出すのが確実
このように現金主義の台湾ですから、現金を持っておくことが大切です。そして、空港に到着したらすぐにタクシーなどで現金が必要になるのである程度は日本で両替しておくことをおすすめします。
しかし、はじめから大金を持って行く必要はありません。いくら治安が良い台湾だと言っても、安全なわけではないのです。
必要以上に現金を持ち歩くのは避けましょう。
両替手数料はリスク管理の費用だと考えておく
比較的安全な台湾旅行ですが、やはり街の両替商などの利用にはリスクが付きまといます。それは偽札の混入やお札枚数のインチキなどの不法行為です。あるいは単なるヒューマンエラーによる数え間違いというのも発生しますね。
その点ATMでは機械トラブルや、最初から偽札を仕込むなどの行為がない限り、確実に正しい金額が入手できます。
信頼できるATM、例えば銀行やホテル、コンビニに設置されているものを使いましょう。
もし変なお札が出てきたり、枚数が間違っていたりした場合に、すぐ連絡できる係員がいるところで利用するのがおすすめです。
多少レートが悪くても、トラブルを防止するための保険だと思ってちゃんとしたATMを利用するのが良いですね。
ATMでのレートは、利用日ではなく国際ブランドの決済日のレートに手数料が加算されます。
台湾では公共交通機関やタクシーもクレジットカードでなく現金で払う
次のようなものも、基本的にはクレジットカードが使えませんので、現金払いになると考えて下さい。
- ローカルの交通機関
- タクシー
- フードトラックや屋台
- 夜市の店舗
- 食品スーパー
- 喫茶店や喫茶スタンド
- 個人商店
- 一般のレストラン
とは言え、念のため入店する前にはアクセプタンスマークがないかどうかチェックしておいて下さい。店頭にVISAやJCBのマークがあれば、そのクレジットカードやデビットカードは利用できます。
台湾での白タクなどボッタクリに注意!信用できるタクシー会社を
台湾でも外国人観光客などを相手にしてボッタクリや遠回りなどの犯罪行為を行うタークシーも存在しています。そういう被害に合わないためには車をチェックしましょう。次のような車は違法車両の可能性があります。
- 黄色くない車
・大型車、高級車を除く - 必要事項が車の側面に表示されていない車
・車両番号
・ナンバープレート番号
・会社名 - 行灯に必要事項の記載がない車
・ナンバープレート番号
・会社名 - 必要事項は書かれているが、文字が小さい車
- 傷ついていたり汚れていたりする車
大手タクシー会社の「台湾大車隊」は、日本のタクシー会社「MKタクシー」と提携しています。2018年11月からはMKタクシーのスマホアプリから台湾のタクシーが予約できるようになったので、こうしたものを利用するのもいいですね。
両替よりもデビットカードで現地通貨引出しがおすすめ
先にもお話したとおり、台湾では現金を使う機会が多いです。また、使えるお店ではJCBが使いやすいのが台湾の特徴です。
ですので、VISAデビットやJCBデビットを活用して、自分の口座から現地通貨を引き出すことをおすすめします。クレジットカードの海外キャッシングとは異なり、金利が発生しないのがメリットです。
クレジットカードが使えないところではデビットカードも使えない
外国人が台湾でデビットカードを使う場合には、クレジットカードが使えるところでないと使えないということです。
VISA・JCB・マスターカードのゴールドカードがおすすめ
台湾旅行の際には「保険が付帯されたクレジットカード」を持っていくのがおすすめです。
台湾で使えなくても、万が一のケガや病気の際、保険の付いたカードであればそれで支払いをしたり補償を受けたりできるからです。
保険が自動付帯されるクレジットカードであれば、旅行費を支払っていなくても保険が適用されますよ。
次の記事では海外旅行保険について詳しく説明しています。
また、台北が目的地に入っていて、JCBカードを持っているのであれば、必ず持って行きましょう。台北にはJCBプラザ・ラウンジがあるので便利に利用できます。
台湾への旅行でも赴任でも日本のクレジットカードでOK!
台湾に出かける目的が旅行であれ、留学であれ、あるいは赴任であっても、日本のクレジットカードを持っていけば十分間に合います。もちろん長期間台湾にいる場合、日本で毎月の支払いができるようにしないといけませんよ。
国際ブランドは、VISA・JCB・マスターカードの優先順位で持っていけば間違いありません。ですが、できるだけ異なる国際ブランドのクレジットカードを2枚以上持っていくと安心です。
台湾で住所を持つことになったら、銀行口座を開けばデビットカードも発行されますよ。
台湾でのクレジットカードは身分証明書と保険証書とも言える
あとは海外旅行傷害保険の加入者証的な意味で持っておく必要がある程度ですね。まだまだ台湾は現金社会です。
とはいえ、今後はキャッシュレスが浸透されることも予想されるので、クレジットカードは作っておくといいですね。