残高不足はクレジットカードの大敵。当日入金でも間にあうことも

クレジットカードの利用料金は、毎月の指定日に銀行口座振替で支払うことが一般的です。その時残高が不足してしまっていたら当然引き落としは行われません。
そんな時に行うべきことは何か、何を優先すれば良いのかをここで確認しておきましょう。
この記事の目次
うっかり忘れとお金がなくて入金できなかったとでは当然変わる
この項目では、お金はあるけれどうっかり入金を忘れてしまっていた、と言うケースについてお話します。
何らかの事情でお金が足りなくて支払いができなくなったというケースについては、次の項目でお話しますのでそちらを読んで下さい。
残高不足でも当日に入金すれば引き落としができることもある
ですので、まずは口座に入金することを最優先しましょう。
多くの銀行では、日付が変わると同時に引き落とし処理が始まりますから、前日までに入金しておかないと最初の処理で引き落とせないことになります。
その後、どのように処理が行われるかは銀行ごとに変わりますし、カード会社と銀行との関係によっても変わります。
例えば、楽天カードと楽天銀行、三井住友カードと三井住友銀行のような関係では、当日だけでなく連続して数日間引き落としが継続されますから、入金さえすれば自動的に支払いは行なえます。
クレジットカードの引き落としについては、次の記事をご覧ください。
自動的に引き落とされるにしてもカード会社に連絡した方が安心
万が一、その後の引き落としが行われないカード会社であっても、連絡さえ入れておけばいきなり強制解約ということにはならないでしょう。まずは銀行口座に入金してからカード会社に電話です。
ただ、調べた範囲では引き落とし日に引き落としができない場合、入金が確認できるまでカードの利用停止が行われるカード会社ばかりでした。入金確認は実際の入金から数日後になるようですので注意して下さい。
お金がなくて入金できない場合は事前に手を打っておく
思った以上に使いすぎていたとか、予定外の出費があって支払いに回すお金が足りないとかの場合、事前に一部または全部をリボルビング払いに変更するなどして、その月の支払額を抑えましょう。
もちろん、リボルビング払いには高い金利手数料が発生しますので、少しでも早く完済するように心がけておいて下さい。
後からリボルビング払いに変更できるカード会社は多い
クレジットカードは締め日から支払日まで、おおむね 25 日~ 35 日ぐらいの時間があります。その前半ぐらいまでは、支払方法の変更が簡単にできる会社も少なくありません。カード会員の多い楽天カードで見てみましょう。
- 毎月 25 日:楽天市場での利用締切日
- 毎月末日:その他の利用締切日
- 締切翌月 5 日:当月分からリボルビング払いにする締日
- 締切翌月 12 日:集計完了・支払い金額仮確定
・この日までに加盟店からの売上伝票が楽天カードに届いて集計される - 締切翌月 20 日:支払い金額確定日
・この日までリボルビング払いへの変更が受け付けられる
・6 日~20 日までに変更すると、その月の分は翌月に繰り越されて翌月からリボ払いになる
・ここで確定した金額が各銀行に引き落とし依頼される - 締切翌月 27 日:引き落とし指定日
・銀行休日の場合、翌営業日に引き落とし
このようになっています。他のカード会社でも、似たような運用になっていると思います。
ですので、12 日に案内される金額が払えそうにないことが分かったら、20日までに会員サイトからリボルビング払いに変更して、支払える金額に抑え込むと支払えないという現象は起こりません。
また、楽天カードだけかもしれませんが、6 日~20 日の間に変更すると、その分は翌月へ繰り越されますので、うまく利用することで支払のコントロールがやりやすいかもしれません。
ただし、リボ払いは手数料が高いのでおすすめしません。リボ払いについて知りたい人は、次の記事を読んでみましょう。
もし一括払いで支払えないなら、リボ払いよりも分割払いの方が手数料が安いのでおすすめです。
後から分割払いに変更することも可能ですよ。後から分割については、次の記事をご覧ください。
変更が間に合わない場合もカード会社に相談
リボルビング払い変更締切日を過ぎてしまった場合でも、引き落とし指定日より前にカード会社に電話連絡して相談して下さい。基本的には事故扱いになり、信用情報に傷が付きますが、直ちに強制解約にはならない可能性が高いと思います。
例えば分割払いで支払うという約束をしてそれが了承された場合、約定日に支払えず放置してしまった場合に比べて、何らかの救済措置が取られる可能性もゼロではありません。
とにかく、支払えない場合は、まずカード会社に連絡して相談して下さい。
強制解約になると自分のクレジットカードヒストリーに傷が付きます。
クレジットカードの強制解約については、次の記事を読んでみましょう。
カード会社と銀行の組み合わせで当日入気が間に合うケースも
先にも少し触れましたが、銀行とカード会社の関係によっては、当日入金が間に合うケースもあります。さらに。当日で間に合わなかったとしても、翌日以降の入金でも間に合うケースもあります。
ただし、翌日以降の入金の場合、CIC の入金状況欄にどのような記録が行われるかについては不明ですから、どんなに遅れても当日入金より遅くなることのないようにして下さい。
引き落としができなかった場合の対処方法
だいたい次のようなパターンが考えられます。
- 自動的に再引き落とししてくれる
- コンビニや銀行で使える支払票が郵送されてくる
- 指定の銀行口座に振り込む
多くの場合、支払確認が取れるまでカードの利用が一時停止されますので注意して下さい。
引き落とし不能が続くと信用に傷がつく
万が一引き落としができなかったとしても、たまたま 1 回だけで、すぐに支払いが行われれば、最悪の場合でも指定信用情報機関の CIC の「支払状況」欄にそのことが 2 年間記録されるだけでしょう。
しかし複数回の支払い遅れや、支払遅れの解消に時間が掛かるとそうは行かなくなります。
- 複数回の支払い遅れ:
・カード会社によっては強制解約になる
・解約にならなくても利用限度額を減らされる - 60 日を超える支払遅れ:
・延滞による金融事故として指定信用情報機関 3 社に情報共有される
・そのカードはほとんどの場合強制解約になる
・分割やリボルビングも一括返済を求められる
・他のカード会社や金融会社、銀行などとの契約も強制解約になる可能性がある
複数回という部分については2回なのか、それともそれを超える回数なのかは、カード会社毎に異なります。
クレジットカードの滞納については、次の記事をご覧ください。
残高不足を起こさないための工夫を行っておく
残高不足の主な原因は、資金の移動を忘れていたことと、他の用途に資金が使われてしまうことです。ですので、その2つを防げばかなり安心できますね
。
それには毎月の収入と支出のコントロールが重要です。もちろん、収入に見合わないカード利用に打つ手はありませんから、そこは十分注意して下さい。
給料受取口座でクレジットカード利用代金を支払うようにする
そして、その口座からは銀行引き落としの支払を行わないようにしておくことで、予定外の支出で慌てることもなくなります。公共料金などは、それこそカード払いにしてポイントを稼げば一石二鳥ですね。
現金の引き出しはカードの引き落しが終わってからにする
例えば、給料日が 25 日で、カードの引き落しが 27 日と月末だった場合、その口座からお金を引き出すのは毎月 1 日以降に決めてきましょう。
毎月のスケジュールをそうしておくことで、残高不足で慌てなくても済みます。
クレジットカードの支払いを遅らせないことで信用がつく
限度額が少ないカードでも、毎月着実な利用と支払いを繰り返していれば、そのうち限度額アップのオファーが届くかもしれませんよ。